斬、
劇場公開日:2018年11月24日
解説
「野火」「六月の蛇」の塚本晋也監督が、池松壮亮と蒼井優を迎えて描いた自身初の時代劇。250年にわたって続いてきた平和が、開国か否かで大きく揺れ動いた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄される浪人の男と周囲の人々の姿を通し、生と死の問題に迫る。文武両道で才気あふれる主人公の浪人を池松、隣人である農家の娘を蒼井が演じ、「野火」の中村達也、オーディションで抜擢された新人・前田隆成らが共演。「沈黙 サイレンス」など俳優としても活躍する塚本監督自身も出演する。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。
2018年製作/80分/PG12/日本
配給:新日本映画社
スタッフ・キャスト
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2018年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
幕末の動乱の時代の農村を舞台にした時代劇というのは珍しいが、作品全体の根底にある価値観も時代劇としては相当珍しい。人を斬るのが仕事の侍が斬ることに疑問を持っている。都ではしゅうちゅう流血沙汰であったことを考えればさらに異質だ。現代的な価値観では正しい問いであると言えるが、幕末にもそういう価値観があっただろうか。農村が舞台であるという点がそこはポイントになるかもしれない。
江戸時代はなんだかんだと300年大きな戦もなく泰平の世が続いた。時代のうねりを感じにくい農村でそのような考えも生まれるのかもしれない。
侍姿の塚本晋也がとにかくカッコいい。ぎっくり腰で満足に殺陣ができなかったらしいが全くそうは思えない。スコセッシ映画などにも出演して、近年役者として凄みが増しているように思う。
2021年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
映画館では2018年12月3日フォーラム仙台にて鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
蒼井優池松壮亮共演というだけで迷うことなく映画館で観ることを決めた
80分
時は幕末
場所はド田舎
農村で農作業の手伝いをしている人を斬れない浪人都築杢之進役に池松壮亮
村人の娘ゆう役でお色気担当に蒼井優
仲間を求めスカウトにやってきた剣の達人・澤村役に塚本晋也
もちろん蒼井優も池松壮亮も素晴らしい
期待通り
カメラのブレは臨場感を出すためだろう
それはまあいいさ
問題はいつものように役者も兼ねている塚本晋也
たしかに悪くはない
むしろ良い方だ
悪くはないがでしゃばり過ぎだ
あんたが出る必要はない
村西とおるじゃあるまいし
澤村次郎左衛門役にはそれなりのベテラン俳優を抜擢するべきだった
北野武やクリント・イーストウッドなどとは事情が違う
塚本晋也監督の自主映画スタイルが頑固なまでにそうさせるんだろうか
ぼくは好きじゃない
好きじゃないがチャンバラ映画は大好き
しかも蒼井優と池松壮亮の芝居を堪能できる
星3つ
役者人の演技は素晴らしいが、ストーリーがめちゃくちゃ。 武士の話なのに人が斬れない? るろうに剣心の方が何倍も面白い。 あと、「人を斬れるようになりたい」とか、繰り返しのセリフが多すぎてウンザリ。期待していただけに残念すぎる。
2021年3月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
時代劇にして塚本晋也の特色と変態性は発揮され、演じる池松壮亮や蒼井優に塚本イズムを押し付ける役者冥利と、塚本作品のもはや常連でもある中村達也の悪役全開にワンシーンで掻っ攫う存在感。
リアルに響き渡る刀の斬音?は"鉄男"から継承されたようなメタリックな鉄のゾッとする感覚、それよりも握りしめた時の軋むミシミシ、ミリミリって濁点が付く音が何よりもリアルで恐怖心を煽られる。
蒼井優を見る度に"山ちゃん"って現実を受け入れられない、信じられない!??