女の子が女の子を好きになる 矢崎仁司監督による“伝説のデビュー作”予告編披露
2019年1月8日 14:00
[映画.com ニュース] 「三月のライオン」「無伴奏」「スティルライフオブメモリーズ」などで知られる矢崎仁司監督が、1980年に発表したデビュー作「風たちの午後」デジタルリマスター版の新予告編とポスタービジュアルが、このほど披露された。恋愛に対して現在よりもはるかに閉鎖的だった約40年前の日本で、「女の子が女の子を好きになる」という物語を描き社会に衝撃を与えた“伝説の作品”。映像は、耽美な作品世界の一部を映し出している。
矢崎監督が日本大学在学中に学友らと撮影した同作。主演は綾せつ子と伊藤奈穂美が務め、脚本は長崎俊一と矢崎監督が共同執筆した。ヨコハマ映画祭自主製作映画賞を受賞したほか、エジンバラ国際映画祭やモントリオール世界映画祭など、数々の海外映画祭で上映された。
16ミリフィルムの映像・音声の劣化や、使用楽曲の権利問題など、長年横たわっていた障害が取り除かれたことにより、約40年の時を経てデジタルリマスター版の製作が決定。映像は「おとぎ話みたい」「溺れるナイフ」「21世紀の女の子」などの山戸結希監督からのコメントや、「見えない恋、聴こえる愛」という印象的な文言が躍っている。
「風たちの午後」デジタルリマスター版は、3月2日から東京・新宿K's cinema、同9日からアップリンク吉祥寺で劇場公開。