巨匠ゴダールがいざなう刺激的なアート体験 最新作「イメージの本」19年GW公開
2018年12月3日 17:00
[映画.com ニュース] 仏ヌーベルバーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダールの最新作「THE IMAGE BOOK(英題)」が、「イメージの本」の邦題で2019年のゴールデンウィークに公開されることがわかった。ゴダール監督の枯渇することのない豊富なイメージや音が組み合わされた本作は、第71回カンヌ国際映画祭で特設されたスペシャル・パルムドールを受賞している。
「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」など数々の傑作で知られるゴダール監督。前作「さらば、愛の言葉よ」では3D映画に挑むなど、12月3日に88歳の誕生日を迎えてもなお、エネルギッシュな姿勢で創作活動に取り組んでいる。
本作では新たに撮影した映像に、様々な絵画、映画、テキスト、音楽などを巧みにコラージュし、現代の暴力、戦争、不和の世界に対する怒りをこめた5章からなる物語を紡ぐ。ゴダール監督の「私たちに未来を語るのは“アーカイブ”である」という言葉の通り、時代を行き来し、観客の想像力を縦横無尽に刺激する84分間のアート体験を作り上げた。
あわせてお披露目された日本版ポスターには、ビビッドな色彩がちりばめられ、ゴダール映画の代名詞である画面に現れるテキストの形で「LE LIVRE DU IMAGE(イメージの本)」と、作品タイトルが刻みこまれている。中央に配置された、世界の未来を指し示すかのような何者かの手が強いインパクトを残すビジュアルが完成した。
「イメージの本」は、19年のゴールデンウィークに東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開。