前田敦子主演、黒沢清最新作「旅のおわり世界のはじまり」に加瀬亮、染谷将太、柄本時生

黒沢監督のオリジナル脚本による本作は、言葉も通じない未知の国に飛び込んだひとりの女性の成長を描く旅の物語。公開された特報映像には、黒沢監督がウズベキスタンの荒野で本番スタートをかけ、加瀬、染谷、柄本らキャストに演出する風景や、前田とモニターをチェックする様子など貴重なメイキングシーンが収められている。主人公の葉子を前田が演じている。加瀬、染谷、柄本の3人が、ウズベキスタン取材で葉子と行動を共にする番組クルーのスタッフに扮している。

番組クルーのカメラマン・岩尾役を演じた加瀬は、「贖罪」以来の黒沢組参加。「言葉もわからない異国の地でたくさんのハプニングに見舞われました。そのたびに飄々と見えながらもどんな時もあきらめない監督や共演者たちに大きな刺激をもらいました。想像もしてなかった新鮮な脚本。共演者はクセ者揃い。しかもウズベキスタンロケ。面白くないはずがありません。再び黒沢組に参加できてとても嬉しかったです」と振り返る。

ディレクター・吉岡役の染谷は「予兆　散歩する侵略者」に続く出演で、「黒沢組にまた参加させて頂きニヤニヤが止まりませんでした。ウズベキスタンという国に飛び込みますと、自然と我々が異物になっておりました。文化の違う我々が異物となり、撮影隊という景色が異物となり、そんなマジックを黒沢監督に見せられているような感覚でした。素敵な世界を楽しみにしていてください」。AD佐々木役を演じる柄本は、「以前から黒沢監督のファンだったので、黒沢組を体験できるのは本当に貴重で、まさに“映画”という感じの現場で夢のような時間を過ごさせてもらいました。日本の共演者の皆さんは、元々知り合いだったので、とても楽しくお仕事をさせて頂きました」とコメントを寄せている。

さらに、ウズベキスタン俳優のアディズ・ラジャボフが出演する。前田は共演者に対して「空港に着いた瞬間から、黒沢監督の演出がはじまっているんじゃないか？　と4人で話していました。そのぐらい、まったく未知の国だったので、行動するときも一緒に固まって動いたり、オフの日もみんなでご飯に行ったり、いろんな場所へ行きました。（4人とも）生きてきた年数が少しずつ違いますが、みんなで“初めて”をたくさん経験できたので、絆になりました。私にとっては最高の環境でした」と長期の海外撮影を報告した。

「旅のおわり世界のはじまり」は、2019年初夏公開。