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セザール賞5冠! 戦争帰りの男たちが国相手に詐欺を企てる「天国でまた会おう」19年春公開

2018年11月29日 12:00

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幻想的なフランス版ビジュアル
幻想的なフランス版ビジュアル
(C)2017 STADENN PROD. - MANCHESTER FILMS - GAUMONT - France 2 CINEMA

[映画.com ニュース] “フランスのアカデミー賞”と称されるセザール賞で監督賞、脚色賞など5冠に輝いた「SEE YOU UP THERE(英題)」が、「天国でまた会おう」の邦題で2019年春に日本公開されることが決定した。戦争で全てを奪われた男たちが、国相手に大胆な詐欺を企てる物語を紡ぐ。

人気ミステリー作家ピエール・ルメートル氏が手掛けた原作は、「意欲的な異色作」として評価され、フランスで最も古く権威がある文学賞・ゴンクール賞を受賞。ルメートル氏は、「その女アレックス」で15年の「このミステリーがすごい!」大賞や「本屋大賞」翻訳部門1位など様々なブックランキングで7冠を獲得し、日本でも多くのファンを抱えている。映画版「天国でまた会おう」では、ルメートル氏が自身初の映画脚本を執筆し、「ベルニー」で知られるアルベール・デュポンテルが主演、監督、共同脚本を担当。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では、93%(11月28日時点)という高評価を記録している。

物語の舞台は1918年、休戦目前の西部戦線。生き埋めにされたアルベールを救ったエドゥアールは、顔に重傷を負ってしまう。パリに戻った2人を待っていたのは、戦没者を称える一方で、帰還兵には冷たい世間だった。どん底の2人は人生を取り戻すため、国を相手にひと儲けしようと詐欺を計画。声を失ったエドゥアールの思いを“通訳“してくれる少女を巻き込み、2人はある目的を胸に秘め行動を開始する。

主演のデュポンテルが戦争で職も恋人も失う小心者アルベールを演じ、「BPM ビート・パー・ミニット」のナウエル・ペレーズ・ビスカヤートが画家を夢見る御曹司エドゥアールに扮する。そのほか、2人の宿敵である上官のプラデル中尉に「エル ELLE」での怪演も記憶に新しいローラン・ラフィット、エドゥアールの頑固な父親マルセルに「真夜中のピアニスト」「潜水服は蝶の夢を見る」で知られる名優ニエル・アレストリュプが扮し、豪華キャストが顔をそろえた。

あわせてお披露目されたフランス版ビジュアルには、エドゥアールが傷を隠すためにつける仮面の裏側から、登場人物やキーアイテムがのぞく奇想天外なデザインがおさめられている。「天国でまた会おう」は、19年春に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。


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