吉田羊、息子を演じた子役の手紙に感涙「母は幸せでした」
2018年11月17日 20:00

[映画.com ニュース] 小説家・漫画家の歌川たいじによる同名コミックエッセイを映画化した「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の公開記念舞台挨拶が11月17日、東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の太賀、吉田羊、森崎ウィン、子役の小山春朋くん、御法川修監督が登壇した。
幼い頃から大好きな母・光子(吉田)に愛されることなく育った息子のタイジ(太賀)が、壮絶な家庭環境から抜け出し、やがて母と向き合う覚悟を決める姿を描く。11月16日に全国46スクリーンでの封切り。原作との出合いから5年の歳月を経て、公開を迎えた御法川監督は「本当にこの日が来るとは。悲しい現実を悲しいまま映しとる映画にはしたくなかった。問題提起ではなく、人は自分の力で人生を循環できることを描きたかった」と感無量の面持ちだった。
主演を務めた太賀は「ご存知の通り、すばらしい女優さん。対峙するのは、生半可なことじゃない。これほどいい緊張感はない」と吉田との共演を回想。「ご一緒ではないシーンでも、羊さんのこと、母さんのことを思い浮かべていたので、いざ面と向かうとうまくしゃべれず、自分をコントロールできなかった。でも、最後はすべてを受け取ってくださった」と感謝を伝えた。
一方の吉田も「この作品を引き受けたのは、相手役が太賀くんだったから。ずっとファンでしたから」と全幅の信頼。「たたずまいは、歌川たいじさんそのもの。体の底から絞り出すようなお芝居に圧倒され、太刀打ちできなかった」と振り返った。また、太賀と10年来の親交があるという森崎は「背中を追いかけたい存在」と敬意を示した。
舞台挨拶では、タイジの幼少期を演じた春朋くんが、手紙を取り出し「羊さんが本気で演技してくれたので、認められているようでうれしかったし、最後まで頑張れました。本当は優しい人だから、とても心が苦しかったと思います」と思いを伝える場面も。そんな“息子”の言葉に、吉田は「母は幸せです」と話し、大粒の涙を流していた。
(C)2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会
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