Netflix「パシフィック・リム」「オルタード・カーボン」などをテレビアニメ化
2018年11月9日 13:00
[映画.com ニュース] 米ストリーミング大手Netflixが、「パシフィック・リム」を含む5本の新作アニメの制作を一挙に発表した。米ハリウッド・レポーターが報じている。
シンガポールで開催中のイベント“See What's Next: Asia”で明かしたもので、アニメ版「パシフィック・リム」は、ギレルモ・デル・トロ監督による2013年の同名SF怪獣映画とその続編「パシフィック・リム アップライジング」(スティーブン・S・デナイト監督)をもとに描かれる。10代の兄弟が乗り捨てられた人型ロボットのイェーガーを操縦し、両親を探しに出かけるという設定で、レジェンダリー・エンタテイメントが制作。「マイティ・ソー バトルロイヤル」の原案を手がけたクレイグ・カイルが、テレビ脚本家のグレッグ・ジョンソンと共同で制作総指揮を務める。
ジョエル・キナマン主演のNetflixのオリジナルドラマ「オルタード・カーボン」もアニメ版の制作が決定。リチャード・K・モーガン原作の実写ドラマと同じ世界を舞台に、異なるストーリーが綴られる。アニマが制作を手がけ、佐藤大(「カウボーイ・ビバップ」「サムライチャンプルー」)と近藤司(「2nd Avenue」「Hodo Buzz」)が脚本を執筆する。橋本花鳥による漫画「虫籠のカガステル」もアニメ化され、制作はゴンゾ、監督は千明孝一が務める。
また、戦国時代に渡来し、織田信長の家臣となった弥助を題材にしたアニメ「Yasuke(原題)」もラインナップされた。企画・制作総指揮は、テレビアニメ「ブーンドックス」などを手がけたルシャーン・トーマスが手がけ、日本のアニメ制作会社MAPPAが制作。レイキース・スタンフィールド(「ゲット・アウト」)が主人公の声を担当する。
さらに、フィリピンのグラフィックノベル「Trese(原題)」もアニメ化される。フィリピンに伝わる伝説の生きものが身を潜めながら暮らすマニラで、主人公のアレクサンドラ・トレースが、邪悪な生きものがうごめく裏社会と対峙していくさまを描く。ジャカルタとシンガポールに拠点を置くBASEエンターテイメントが制作を行う。
以上のアニメ作品5本は、いずれも日本を含むアジアで制作されるものの、ターゲットは全世界のNetflixユーザーになるとのこと。チーフ・コンテンツ・オフィサーのテッド・サランドス氏は、「今年アジアで制作されたコンテンツの視聴時間の半分以上は、実はアジア以外で費やされています。今後アジアで制作されるラインナップが、制作国だけでなく、外国でファンを見つけてくれると信じています」と語っている。
いずれのアニメ作品も19年以降に配信開始となる予定だ。