柳楽優弥、是枝裕和監督の愛弟子とのタッグに感慨「特別な思いで臨んだ」
2018年11月5日 19:59

[映画.com ニュース]是枝裕和監督、西川美和監督らが設立した制作者集団「分福」に所属する広瀬奈々子監督のデビュー作「夜明け」の完成披露試写会が11月5日、都内のホールで行われ、主演の柳楽優弥、小林薫、堀内敬子、YOUNG DAIS、鈴木常吉とともに舞台挨拶に登壇した。
是枝監督の「誰も知らない」でデビューし、カンヌ映画祭の最優秀男優賞を受賞した柳楽は「話をいただいてすごく興奮した。初監督作というのも光栄だったし、最近はキャラクター性の強い役が多かったので、内面を描くテイストの作品に出られてありがたかった」と感慨深げ。「初監督作は監督の性格が役に投影されることが多いから、雰囲気をちょっと近づけたいと思い、広瀬監督は笑顔が素敵なのでマネをしていたら、最近『笑顔、いいじゃん』と言われるようになった」と思わぬ効果を喜んだ。
ある秘密を抱えた青年が、見知らぬ初老の男と出会い徐々に心を開放していく物語。広瀬監督は、「柳楽さんへのオファーはプレッシャーだったが、こういう因縁が作品に作用し面白がれればいいなと思った。柳楽さん以外に考えられないキャラクターだった」と説明した。
フランスで新作「La Verite」を撮影中の是枝監督もビデオメッセージを寄せ、「奈々子、おめでとう。身内中の身内だから褒めるのが当たり前だから難しいけれど、デビュー作としての力量、個性が強く出ていた。人間を描こう、撮ろうという覚悟、視線が定まった作品です」と愛弟子を絶賛。柳楽に対しても、「僕にとって特別な役者。多分、現場は優弥に引っ張ってもらったと思う。30代でまたタッグを組んで映画を撮りたいという話もしていたし、そんな未来が実現すればいいね」とエールを送った。
広瀬監督は、「怖い。パリから見られていると思うと気が抜けない。是枝監督の勢いに負けないように頑張っていきたい」と恐縮しきり。柳楽も、「画(え)になる人だなあ。選ばれる立場なので、選んでいただけるように頑張りたい」と意欲を新たにした。
そして、「僕の中では派手なデビューだったし、10代はどうやればもっといい俳優になれるかを考えていた。今回は自分の感情をしっかりと監督の下で演じられたらいいと特別な思いで臨んだ。芯(しん)としてあったのは生命力です」と力強くアピール。だが、客席に自身の名前が入ったうちわを振るファンを見つけると、「うれしいっすね。『銀魂』に出ていて良かった。(共演した)吉沢亮に負けないよう、これからも頑張ります」と、おどけながら気持ちを奮い立たせていた。
「夜明け」は、11月17日に開幕する第19回東京フィルメックスのコンペ部門に選出。来年1月18日から全国で公開される。
(C)2019「夜明け」製作委員会
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