役所広司、ハリウッド外国人映画記者協会主催の懇親会に出席
2018年10月29日 19:31

[映画.com ニュース] 第31回東京国際映画祭Japan Now 部門で特集上映「映画俳優 役所広司」が組まれている役所広司が10月28日夜、都内で開催された「ハリウッド外国人映画記者協会」(The Hollywood Foreign Press Association 、略称HFPA)主催の懇親会に出席した。
HFPAはハリウッドで活動する外国人ジャーナリストが所属し、アカデミー賞の前哨戦と言われる「ゴールデングローブ賞」を主催する団体。協会員は世界55か国、85人からなり、所属記者が発信する記事の総読者数は2億5000万人にも及ぶ。現在、3人の日本人ジャーナリストが所属している。
賞は1943年、当初は5部門でスタートし、セレモニーはNBCが生中継。協会は放映権料で運営しており、映画製作者や映画の教育機関への支援、クラシック映画の修復、世界の映画人との交流にも力を入れている。
ドキュメンタリー映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」(2015)の監督も務めた小西未来氏らが「協会員にもっと日本映画のことを知ってほしい」として、協会員に東京国際映画祭への参加を呼びかけ、日本を代表する名優、役所との交流が実現した。

役員も務めるフィンランド出身の女性ジャーナリスト、Kirpi Uimonen氏は「ゴールデングローブ賞は飲みながらやることが有名で、世界一楽しいパーティーと言われている。出席者もリラックスしていて、ジャック・ニコルソンがズボンをぬいで、おしりを見せたという有名なエピソードもあります。ノミネートされることで、映画に観客を呼び寄せることもでき、映画業界に対する貢献はあるんじゃないかと思っています」と紹介した。
米アカデミー賞作品賞にノミネートされたアレハンドロ・ゴンサレス・イリャニトゥ監督の「バベル」(06)にも出演した役所は「さきほど、ゴールデングローブ賞が映画界に大変な貢献をしているという話を伺い、ただ、おいしいものを食べながら、何かショーやっているだけの集団ではなく、やっぱり素晴らしい集団だったと分かったのが収穫でした」と冗談めかしながら話した。日本、フィンランド、台湾の協会記者4人や映画祭関係者とは「日本映画、アメリカの俳優の話、それから、私も中国映画を経験したので、そんな話をしました」と笑顔だった。
小西氏は「協会では、全世界の映画関係者と懇親の場を作っています。日本では今回は初めての試みで、今後はもっと広げていきたい。日本映画界は、いい映画を作っても、そのアピールが足りていないのではないかと思っています。役所さんはじめ、日本の映画関係者の方に、もっとゴールデングローブ賞のことを知ってもらいたかった」と話していた。
第31回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。
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