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北欧ホラー「テルマ」冒頭映像公開!娘に銃を向ける父の真意とは…

2018年10月19日 15:00

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ヨアキム・トリアー監督の演出力も光る
ヨアキム・トリアー監督の演出力も光る
(C)PaalAudestad/Motlys

[映画.com ニュース] カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された「母の残像」を手がけたヨアキム・トリアー監督が手がけたホラー「テルマ」の本編映像が公開された。主人公テルマエイリ・ハーボー)の過去の秘密に迫る、冒頭3分を収めている。

田舎町で信仰心が深く抑圧的な両親のもとに育ったテルマには、なぜか幼い頃の記憶がなかった。大学進学を機に一人暮らしを始め、同じ大学に通うアンニャ(カヤ・ウィルキンス)に初めて恋をするが、それは封印されるはずの“恐ろしい力”を呼び起こすスイッチだった。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では92%(10月18日時点)を獲得し、「アイ,トーニャ」のクレイグ・ギレスピー監督による英語リメイクも決定している。

映像は、ある冬の日、鹿狩りに出かけた父トロン(ヘンリク・ラファエルソン)と幼き日のテルマが映される。一面凍った湖を歩き、氷の下の魚に興味を示し微笑むテルマだが、トロンの表情は固いままだった。雪深い森林で1頭の鹿を見つけると、テルマは息をひそめ父親が銃で仕留めるのを待つが、いつしかその銃口はテルマへと静かに向けられていた。愛娘の殺害を企ててしまうほどトロンを追い詰めた、テルマの知られざる力とは……。

映像内では、舞台となるノルウェーの雄大な自然の美しさも目を引く。トリアー監督は「本作のインスピレーションを受けたものの一つに、僕が生まれ育ったノルウェーのおとぎ話がある。1800年代中頃に書かれたおとぎ話はグロテスクなものが流行っていて、デンマークの作家アンデルセンにも見られるように、北欧の神話は人間が自然にどのように関わっているかが描かれていた。森に秘められた神秘とか、自然、動物、そういったものも『テルマ』の一部になっている」と語る。「だから雪が多く、氷に閉ざされた場所がこの物語を語るにふさわしい場所となると考えたんだ」と、本作で自然をとらえる意味を明かした。

テルマ」は10月20日から全国で公開。

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