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井浦新&白石和彌監督、若松プロダクション不滅宣言!

2018年10月13日 14:10

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天国の若松孝二へ思いのたけを語った 井浦新、白石和彌監督ら
天国の若松孝二へ思いのたけを語った 井浦新、白石和彌監督ら

[映画.com ニュース] 白石和彌監督がメガホンをとり、師匠である故若松孝二監督を題材に描いた映画「止められるか、俺たちを」が10月13日、全国11館で封切られ、白石監督をはじめ、若松監督を演じた井浦新大島渚役の高岡蒼佑らキャスト陣、脚本を担当した井上淳一が、東京・テアトル新宿での舞台挨拶に立った。

1969年、若松プロダクションの門を叩いた助監督・吉積めぐみ(門脇麦)の眼差しを通し、若松孝二(井浦)をはじめとする映画人たちの怒涛の生きざまを描く。06年に若松プロの門を叩いた井浦は「若松監督の背中を見続けながら、映画作り、その生きざまを勉強させていただきました。自分の恩師を演じるというのは、考えてもいなかったこと。自分だけが知っていた若松監督、若松プロダクションが、芝居を通じて皆さんに届いたことを嬉しく思います」と万感の思いを吐露していた。

「この作品が始まる前、どうなるんだろうなという思いがありました」という高岡は「現場に行くと、そこに新さんがいる。でもそれは新さんではなく、紛れもなく若かりし頃の若松監督でした」と撮影の日々を述懐。「(若松プロの作品は)若松監督が亡くなったことで“止まった”と錯覚するような時間があったと思います。でも、実は少しずつゆっくりと歩を進めていた。(本作は)若松さんがいないからこそ作れたもの。若松さんはこの作品を見て『ふざけんじゃねえ!』って言っているかもしれないですけど、井浦新さんが演じた監督は愛情深いものになっていて……、とても感動しました」と胸中を明かすと、井浦は「ありがとう!」と充実の表情で応じていた。

「若松さんは自分が映画になるなんて1ミリも思っていないはず。『なにやってんだ、馬鹿野郎!』と言いながらも、まんざらでもないはず(笑)」とほほ笑んだ白石監督。「映画界全体で見れば、小さな作品かもしれませんが、本当に魂を込めた作品。若松プロの映画は“カメラを止める”という選択肢は、はなからない!」と宣言した後、登壇者全員が天から見守っているであろう若松監督に向けて「監督!」と言葉を投げかけた。そして「皆さん、若松プロダクションの作品をまだまだ見たいですか?」(井浦)という呼びかけがあると、場内は拍手喝さい――白石監督は「もちろんでございます!」と継続的な作品作りに意欲を示していた。

「若松監督の遺志を継いだ監督はまだまだいますし、撮りたくてうずうずしているレジェンドたちがいっぱいいます。皆さんが応援し続けてくれたら、もしかしたら続編の可能性も(笑)」「(登壇者全員が)1人ずつ若松監督を演じていくかもしれない」と話した井浦。「今日、この物語は“皆さんの物語”になりました。心の奥の方で感じていただいているメッセージをじっくり味わってください」と思いの丈を述べていた。

なお、舞台挨拶には、山本浩司岡部尚大西信満タモト清嵐伊島空外山将平藤原季節上川周作中澤梓佐柴田鷹雄も出席。主演の門脇からビデオメッセージが届くだけでなく、伊島が演じた高間賢治氏も急きょ登壇し、封切りを祝していた。

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