主演女優の“発作”がリアルすぎる! 北欧ホラー「テルマ」本編映像公開
2018年10月10日 13:00

[映画.com ニュース] 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などで知られるラース・フォン・トリアー監督を親類に持つ、ヨアキム・トリアー監督の最新作「テルマ」の本編映像が公開された。主人公テルマに怪奇現象のきっかけとなる“発作”が初めて起こるシーンを収めている。
本作は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された「母の残像」を手がけたトリアー監督によるホラー。ノルウェーを舞台に、厳格な家庭で育てられた少女テルマが、進学を機に親元を離れて青春を謳歌(おうか)し始めた矢先、恐ろしい秘密に直面する姿を描いた。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では93%(7月23日時点)を獲得し、「アイ,トーニャ」のクレイグ・ギレスピー監督によるリメイクも決定している。
テルマ役で主演を務めたのは、1000人以上の役者の中から抜てきされた新進女優のエイリ・ハーボー。敬虔(けいけん)な信仰心と欲望に葛藤しながら、自分の中に眠っていた“恐ろしい力”と向き合うテルマを繊細かつ鮮烈に演じ、本作でノルウェーのアカデミー賞にあたるアマンダ賞の「Best Actress」にノミネートされた。
映像は、大学の図書室で静かに勉強をするテルマの姿から始まる。外では鳥たちが群れをなして飛び立ち、一羽の鳥が図書室の窓ガラスに追突すると同時に、テルマに異変が起き始める。
全身を細かく震わせ、発作のシーンを演じきったハーボーは「てんかん性発作のセラピーを体験するよう、ヨアキム(・トリアー)と制作会社が提案してくれたの」と役作りを告白。「とても実際的に学ぶことができたわ。実際には人生でトラウマを受けた人たちが受けるセラピーなんだけど、私には発作をどうやって表現するかを習得する手段だった。痙攣(けいれん)するときは高速に一方向に動くのではなく、例えるなら体に電気ショックを受けた時のような状態になることを学んだわ」と明かした。
トリアー監督はハーボーについて「彼女はスタントに頼ることなく、大部分を自分自身で演じたいと言ってくれたよ。それで発作については、多くの兵士たちも訓練を受けている自己誘導発作のトレーニングを勧めたんだ。体力的にもチャレンジングなパートが多く、プレッシャーを乗り越えられるか不安に思っていたけど、全然そんな心配はいらなかった。私はこれまでに、ここまで一つの役に身体的にも精神的にも徹底的に挑戦してくれる俳優には出会ったことがないね」と役者魂を絶賛した。
「テルマ」は10月20日から全国で公開。
(C)PaalAudestad/Motlys
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