「ファースト・マン」がトロント映画祭でプレミア上映、宇宙飛行士も絶賛
2018年9月12日 12:00
[映画.com ニュース] 「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴスリングとデイミアン・チャゼル監督が再タッグを組む注目作「ファースト・マン」が9月10日(現地時間)、カナダのトロントで開催中のトロント国際映画祭でプレミア上映された。
同作は、アメリカによる月への有人宇宙飛行計画を、アポロ11号のニール・アームストロング船長の視点で描く意欲作。ジェイムズ・R・ハンセンによる伝記「ファーストマン(ニール・アームストロングの人生)」を下敷きに、ジョシュ・シンガー(「スポットライト 世紀のスクープ」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」)が脚色したもの。製作総指揮にはスティーブン・スピルバーグも名を連ねている。
上映が始まる前に、ステージに現れたチャゼル監督は「『セッション』も『ラ・ラ・ランド』も、ここトロント映画祭での上映がスタートでした。またここに戻ってこれて嬉しいです」と挨拶、観客からの熱烈な拍手に笑顔で応えていた。
上映終了後には、チャゼル監督に加え、主演のゴズリングやクレア・フォイ、脚本家のシンガーなど総勢13名が舞台挨拶。中でも、アポロ15号の宇宙飛行士で、本作のコンサルタントも務めたアル・ウォーデンが、「宇宙飛行士の生活や、宇宙空間のことをこれだけリアルに描いた映画はない。一見、リアルそうに見えるけどデタラメだった『ゼロ・グラビティ』とは大きな違いだ。あの映画は最低なんだよ」と語って場内の爆笑を誘っていた。
また、上映後のアフターパーティーには、カナダのジャスティン・トルドー首相も駆けつけ、チャゼル監督やゴズリングらと語り合う場面も見られた。