「僕のなかでは3年続いた作品」 柄本佑、主演「きみの鳥はうたえる」公開に“切ない喜び”
2018年9月1日 17:31

[映画.com ニュース]函館出身の作家・佐藤泰志氏による小説を映画化した「きみの鳥はうたえる」が9月1日、東京・新宿武蔵野館で公開され、出演した柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充、山本亜依、柴田貴哉、メガホンをとった三宅唱監督が舞台挨拶に出席した。
北海道・函館郊外の書店で働く“僕”(柄本)と、一緒に暮らす失業中の静雄(染谷)、“僕”の同僚である佐知子(石橋)。いつしか恋人の関係になった“僕”と佐知子は、静雄とともに夜通し酒を飲み、踊り、笑い合う幸福な日々を送る。しかし、終わりゆく夏とともに、3人の関係にも次第に変化が訪れる。
「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」などの原作で知られ、41歳で自ら命を絶った佐藤氏の同名小説を映画化。三宅監督は「素晴らしい俳優たちとこの映画を作ることが出来ました」と静かに喜びを語り、「佐藤さんの小説という、大きな器のなかで僕たちが自由に遊ぼせてもらった。僕にとって大事な作品。皆さんにとっても大事な作品になれば嬉しいです」と観客に呼びかけた。
柄本は函館での約3週間の撮影を振り返り、「3人で戯れているところは、監督を交えて戯れて。監督が疲れて、いなくなってから撮り始める、という演出。とてもいい雰囲気で、初日から『終わりたくない』と思う豊かな現場でした」とニッコリ。出演経緯として「2015年の10月23日に、初台の新国立劇場で舞台をやっていた。その前日に、三宅さんからTwitterのDMで『会いたいんだけど』と言われ、舞台終わりに『映画撮りませんか』『ぜひ』」と話したうえで、「撮影は去年の6月ですが、僕のなかでは3年続いた作品。感慨深いです。自分のなかで“僕”という役が終わって、皆さんのもとに行く記念すべき日。寂しさもありますけど、よろしくお願いします」としみじみと胸中を明かした。
さらに石橋も、「たくさん笑ったし、食べたし飲んだ。遊び疲れたような気持ちのいい時間でした」と現場を大いに満喫した様子。染谷も「3人のシーンでは、佑さんが笑わせてくれるんですよ。腹がよじれるくらい、ぶっ飛んでいた」と同調し、これに柄本は「僕、壊れていたよね。“躁状態”だったと思います」と笑った。
そして最後に、三宅監督は「映画が始まる前に、『函館シネマアイリス20周年記念作品』と出ますが」と口火を切る。「函館シネマアイリスという映画館が、街の人と一緒に映画をつくろうと始まった企画。僕も学生時代、映画館でアルバイトしていましたが、映画館もどんどん減り、映画を見る人も減るなかで、映画館が映画をつくろうと動き出した」といい、「そこに僕らも仲間に加えていただき、映画館という場を中心に皆さんといろんな体験ができることが、本当に嬉しい。その輪を、もっともっと広げていければと思っています」と願いを込めていた。
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