洋画吹替え初挑戦の堺雅人、3歳のわが子との粘土遊びは…
2018年8月27日 22:00

[映画.com ニュース]ディズニーの実写映画「プーと大人になった僕」の吹替版完成披露試写会が8月27日、都内で開催された。日本語吹替版で、ユアン・マクレガー演じるクリストファー・ロビンの声を担当した堺雅人が舞台挨拶に登壇した。
クリストファー・ロビンがロンドンで数十年ぶりにプーと再会し、100エーカーの森の仲間たちと再び触れ合う中で、大人になって忘れかけていた気持ちを取り戻していくさまを描く。
作品にちなんで、ブリティッシュスタイルのスーツに身を包み、ぬいぐるみのプーと共にベンチに腰掛けた堺は、プーを見やり「取材で一日、(プーが)隣にいたんですが、こちらの気分によって、怒った顔に見えたり、笑った顔に見えたりするのが不思議ですね。いまは緊張しているんじゃないかな(笑)?」と首をかしげる。
アニメーションの仕事は何度か経験があるが、洋画の吹替えに関しては以前から「やったことがなかったのでやりたかったです。どなたかの芝居を見て、もう一度日本語に変換するってどうなんだろうと興味はあった」と話す。
英語と日本語という異言語の壁を越えてセリフを合わせる作業は「難しかった!」と振り返り、改めてマクレガーについて「個人的な印象ですが、ちょっと駄々っ子、いたずらっ子のようなイメージがあって、いろんな事情があって、少年の心を忘れている状態で始まって、暗い、悲しい顔をしてるユアンさんを見ているとつらくなるんです。物語が進むにつれてちょっとずつ少年のように心が動くの見てホッとする。それはユアンさんの素晴らしいところだなと思います」と称える。
プーの何気ないセリフにハッとさせられることも多い本作だが、堺は「かわいらしいクマちゃんというイメージでしたが、深くいろんなことを考えさせられるお話。『きみの一番大切なものは何なの?』という問いはすごく大事な問いかけだと思いました。そんなたいそうなことではなく、日常でごはん何食べようか? どんな人といるとホッとするかという問いは、ふとした時に自分に問いかけるのを習慣づけると面白いかなと思いました」と語った。
自身の子ども時代の話になると「粘土遊びが好きだった」と明かしたが、さらに「3つになる子どもがいるんですが、粘土遊びを始めまして……油粘土があんなにクサいとは(笑)! (子どもの頃は)気にせずに遊んで、そのままご飯を食べてた気がするけど、今はうわっ! 手を洗いなさいって(笑)」と父としての一面も垣間見せ、映画が公開されたら「家族で拝見しようと思います。楽しみでもあり、怖い気もします」と笑顔で語っていた。
「プーと大人になった僕」は9月14日より公開。
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