小栗旬&菅田将暉&橋本環奈が語る!「銀魂2」抱腹絶倒の撮影風景、そして“魂の叫び”
2018年8月18日 11:00
[映画.com ニュース] 2017年の実写邦画で第1位となった映画「銀魂」が、「銀魂2 掟は破るためにこそある」として8月17日、スクリーンに帰ってきた。前作よりもギャグは切れ味を増し、そしてドラマやアクションはより重厚に胸に迫ってくる。どこを切ってもパワーアップした続編をけん引したのは、主役を張った小栗旬&菅田将暉&橋本環奈。“万事屋三人衆”が一堂に会し、抱腹絶倒の現場風景と、映画の見どころを語ってくれた。(取材・文/編集部、写真/間庭裕基)
空知英秋氏による人気漫画を、福田雄一監督・脚本で実写化した本シリーズ。今作では原作で高い人気を誇る「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を融合し、万事屋を営む坂田銀時(小栗)、志村新八(菅田)、神楽(橋本)のバイト生活や、近藤勲(中村勘九郎)率いる真選組の内紛を描く。
将軍接待篇では、銀時らが家賃を稼ぐためにキャバクラや床屋でバイトするが、なぜか行く先々で天下の征夷大将軍・徳川茂茂(勝地涼)と遭遇。キャバクラでは女装した銀時&新八、顔面をドカ盛り厚化粧した神楽が将軍と“将軍様ゲーム”に興じ、床屋では将軍のマゲを結うことになり、「ヘマをすれば即打ち首」という崖っぷちに立たされてしまう。
――菅田さんと橋本さんは自身を「小栗家の長男、長女」というほどですし、3人は役どころ同様、絆で結ばれているように見える。今作を通じて関係性に変化はありましたか?
小栗 本当の意味で“家族ぐるみの付き合い”になりましたね。2人がうちの家族に付き合ってくれるんです。京都、大阪で撮影しているとき、うちの家族と食事してもらったり、子どもたちの面倒をとても見てくれていました。
菅田 (小栗家の子どもが)かわいいんすよ。
橋本 私のほうが、遊んでもらっていました(笑)。
――演じるうえでの変化はありましたか?
橋本 前作を振り返ると、私はすごく緊張して撮影に臨んでいました。
菅田 やっぱりそうだよねえ。
橋本 でも今回は……。
小栗 (食い気味に)すげえリラックスしてたよな(笑)! だけど「銀魂」の現場って、妙な緊張感がずっとあるんです。それこそ、福田さんが要求する“おもしろ”にどれだけ応えられるか、という。福田さんって、あまり面白くないことをやっていると、本当にすごく怖い目をするんです。
一同 (笑)
小栗 だから、いつも真剣勝負で“おもしろ”をやっています。なのに、僕らに何も見せてくれないまま始まる(キャバクラの店長役)佐藤二朗さんとかいるので……。演技している最中にいきなり踊り始めたり、「聞いてないよ!」みたいなことが多々あるんですよ。あと二朗さん、小さい声で「ダンシンッ!」とか言ってたけど、福田さんに聞いたら、どうやらあれは次のセリフを思い出している間らしい。
菅田 「なんだっけ~、なんだっけ~?」って。
小栗 なんて言っている間に、気がついたら踊っている。本当に気が狂ってるよ(笑)。
菅田 (笑)。本編だと短くなっていますが、二朗さん、現場だとあの何倍もやってましたからね。
小栗 ちょっと長かったよね~。福田さんの愛情が二朗さんとムロツヨシくんには強いから。僕だったら、2人のシーンはもう少しカットするのにな、というところが多々あった(笑)。
――続編に出演するにあたって、期待していたことは?
小栗 キャバクラと床屋をやらせてもらえることですね。特に床屋では、マゲを引っ張られた将軍の顔をどうするのかと思っていました。CGでいくのかな、どうするのかなと思ったら、目の前にあの人形が現れて。びっくりしました。
菅田 あの人形、どこかに飾って欲しいですよね。本当にすごかった。作っただけで勝ちだ、というくらい。
橋本 (大笑いしながら)あれはよかった~。めちゃくちゃおもろかった。涙の流れ方とか、完璧でしたね。
――撮影中に思わず笑ってしまうことは、やはり珍しくなかったんですね。
小栗 一番きつかったのは、床屋です。あの日は疲れました、ヘトヘトでした。もう人形がたまらなくて、その横で必死に叫んでいる新八がいて。
橋本 新八、「限界突破です!」って(笑)。
菅田 床屋でいうと、無言の時間もやばかったですね。
小栗 やばかったな~(笑)。僕ら3人が15秒の間をとった後、新八がセリフを言うシーンがあるんです。でも15秒“無”って、結構長い。それぞれ心のなかで「1、2、3……」と数えるんだけど、8くらいから笑えてきちゃって。
一同 爆笑
小栗 何だ、この間! みたいな。この仕事していて、15秒一切動かないことってなかなかない。セリフがなかったとしても、動きはありますから。
菅田 こっちは音楽もなければ、動きもない。
橋本 ただの“無”。
菅田 無音が明けて、セリフでは僕が「ん?」って言うんです。その後の小栗さんの「ん?」が、まあ~早くて。僕はあの間が、下手したらこの映画で一番好きです。
小栗 (笑)。食い気味の「ん?」ね。(新八)「ん?」(銀時、間髪入れず)「ん?」。
菅田 皆さんには「あの前に15秒の間があった」ことをわかっていてほしい。小栗さん、いつ僕が「ん?」って言うのかわからないにもかかわらず、完璧なタイミングで「ん?」ってきたから、おかしくて(笑)。あの空気は現場でしか味わえないですよ。
――映画冒頭で、万事屋3人のボイスオーバーがあります。多方面をいじる“ギリギリアウト”な内容でしたが、日本の賞レースに対する“魂の叫び”もありましたね。
小栗 今回も、うまくヒットしたとしても、どこの賞にも引っかからないと思います(笑)。
菅田 ただ、真選組は評価してほしいですね。
小栗 そうだね。あそこはちゃんと芝居として見てくれたら嬉しい。でも僕らは、ただの賑やかしなので(笑)。冒頭で僕、「○○○○○賞、くれー!」(編集部注:自主規制)と叫びましたけど、僕にはこないでしょうね……。
菅田 あれ、アドリブですからね。
小栗 賞が欲しいんですよ。もらえねえかな。
菅田 授賞式で「銀魂」テーブルがあったら、おもろいですけどね。
小栗 周りにいるの、多分「○○○の○○」とかだろうな。でもまあ、皆さんとは日本○○○○○賞でお会いできたらと思います。
菅田 僕は去年、最優秀主演男優賞をもらったので、今年はプレゼンターで授賞式に行くんです。小栗さんに(ブロンズを)渡したいですよ。
小栗 (笑)。「銀魂2」見て思ったけど、これでは主演男優賞、もらえないわ!
一同 爆笑
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