池松壮亮主演、塚本晋也監督の時代劇「斬、」トロント国際映画祭に出品決定!
2018年8月15日 21:00

[映画.com ニュース] 塚本晋也監督が初挑戦した時代劇映画で、池松壮亮が主演、蒼井優がヒロイン役で共演した「斬、」が、カナダで開催される第43回トロント国際映画祭(現地時間9月6~16日)に正式出品されることがわかった。世界的な影響力を誇るアート系映画の巨匠たちが集った“マスターズ部門”に、日本勢では唯一の参加を果たす。
塚本監督が出演、脚本、撮影、編集、製作も兼ねた完全オリジナル作品で、第75回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にも正式出品される今作。開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期を舞台に、時代の波に翻ろうされるひとりの浪人(池松)と、不穏な時代を精一杯生きる農家の娘(蒼井)らの姿を通して“生と死の問題”に迫っていく。
トロント国際映画祭は米アカデミー賞の前しょう戦とされ、世界的にも大きな注目を集める。塚本監督にとって、同映画祭には「鉄男」(1989)、「鉄男II BODY HAMMER」(92)、「TOKYO FIST 東京フィスト」(95)、「双生児」(99)、「BULLET BALLET バレット・バレエ」(2000)、「六月の蛇」(02)、「ヴィタール」(04)、「KOTOKO」(11)、「野火」(14)と数多くの作品を送り出しているだけに、賞の獲得にも期待が寄せられる。
あわせて、場面写真も披露された。「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」で高い評価を受けた池松が体現する浪人の才気と、日本アカデミー賞に4度輝いた蒼井がまとう凛とした美しさ。2人の演技派による、渾身の芝居の一端を収めている。「斬、」は中村達也、前田隆成らが共演し、11月24日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国公開。
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
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