鉄男II BODY HAMMER

劇場公開日:

解説

ある日突然肉体が金属化した男の姿を描く異色バイオレンス。「ヒルコ 妖怪ハンター」の塚本晋也が製作・監督ほかひとり八役を務めた作品で、彼の「鉄男」(89)の続編。

1991年製作/83分/日本
配給:東芝EMI=海獣シアター
劇場公開日:1992年10月3日

ストーリー

幼い頃の記憶を失くしてはいるが、妻のカナ、3歳の息子と平穏に暮らす谷口明生のもとに、ある日突然不気味なスキンヘッドの2人組が襲いかかった。谷口の肉体に銃のようなもので何かを撃ちこみ、息子を誘拐した2人組はさらに谷口も連れ去り、何10人ものスキンヘッドの男たちが肉体訓練を行う巨大倉庫に運ぶ。彼はそこで生体実験を行われ、徐々に肉体が鋼鉄の銃器と化していき、激しく発砲しだす。その様子をかげで見ていたスキンヘッド集団を司る青年“やつ”は、いったん逃走した谷口を、カナを誘拐することで再びおびき出した。息子を殺され、次第に完璧な人間銃器と化した谷口は遂に“やつ”と対峙し、壮絶な闘いの果て“やつ”を倒すのだった。

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(C)1992 TOSHIBA-EMI・KAIJYU
THEATER

映画レビュー

3.0迎合した?

2023年5月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

1が海外で賞を取り有名になったみたいだけど、迎合したんじゃ?と疑いたくなる感じ(苦笑)

カラーになり、1より物語も分かりやすくなった、謎に包まれた感じがカルトっぽくて良かったのに…

まあ、これは、これで、いいけど…

1の方が良かった…

2と銘打ってますが『死霊のはらわた』の2みたいに、同じような設定を使って違う話を作ってるだけで、

1を観てなくても大丈夫です。

この映画で流れるインスト曲が、

スタークラブのヒカゲさんのソロ曲「MAD MAX」に超ソックリで、

たぶん、ここから引用したと思われ(笑)

知ってる方はチェックしてみて下さい。

歌詞を知ってれば歌えるぐらいソックリです(笑)

あと、田口トモロヲさん演じる主人公は、マッド3のエディさんに似ている(笑)

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RAIN DOG

2.5すごい疲れた

2022年5月1日
iPhoneアプリから投稿

精神の衝動と身体感覚がダイレクトに結びついた「鉄男」という異形の生物。彼の怒りや悲しみは一切の仲介物なしに純粋な映像的暴力として示現する。初期の石井聰亙作品のようなパワフルさがある。

けれど石井聰亙がそうだったように、こういう作風はいずれ限界を迎える。というか受け手側に限界が来る。前作『鉄男』のプレーンながら最上質な出来を鑑みると、本作のさらに過激で突飛な描写や演出も、すべては前作に対する対抗意識の表れのように思えてしまうのだ。「前作よりいいものを」という作家の目配せが、かえって純粋なる暴力世界に水を差している。

超ボソボソ声の日常パートと爆音ガンガンのバトルパートという二極的演出も、80〜90'sのインディーズ映画にありがちな悪しき作家主義という感じで興醒めだった。映画は受け手に優しくあるべき、とまでは思わないが、ここまで突き放されるともうついていけないというか。ついていきたいと思える何かもないというか。疲れ果ててしまった。

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因果

2.5"GUITARHYTHM"

2021年3月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

荒削りで不器用な感覚からの暴力性が活きる初期衝動にPUNKを感じた前作、分かりやすくなった物語から単純と退屈感が否めない全体的なLOOKに不満も、エンディングには布袋寅泰をヘヴィにデジタル要素が含まれた90年代特有のダサさ加減が見え隠れ!?

新たな作品としての"鉄男"に拘る意味と成功しているとは言い難い塚本晋也の色、クセ、センス、映画監督としての才能が"鉄男"によってブレ始めている??

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万年 東一

2.5鉄男Ver.Ⅱ

2020年8月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

難しい

塚本晋也監督1992年の作品。
『Ⅱ』と銘打っているが、繋がりはナシ。
同設定をベースにした全くの別バージョン。

平凡なサラリーマンの谷口は謎のスキンヘッド集団によって金属人間に生体改造させられる。妻子を脅かす集団に、その身体で復讐を挑む…。

前年の『ヒルコ 妖怪ハンター』でメジャーデビューを果たし、自分の出世作をさながらセルフリメイク。
モノクロからオレンジを基調にしたカラーに。
予算も増えたのか技術や特殊メイクなどのクオリティーも上がり、より重厚なサイバーパンク・バイオレンス・アクションに。
後の『マトリックス』へ与えたような影響も見受けられ(黒服の集団=エージェント・スミス)、また本作自体も前年の『ターミネーター2』を彷彿させるようなシーン(熔鉱炉工場)も。
正直今作もよく分からんっちゃあよく分からんが、前作よりかは話的なものがあり、まともな台詞も増え、見る側を意識した作りになっている。

映像表現や音楽、演者の怪演など才気に満ちた世界観や演出は健在。
が、荒削りではあっても見る者に鮮烈なインパクト与えた前作よりかは衝撃度は薄い。

前作か今作か、好みは分かれそう。
さて、自分は…

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近大
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