「春待つ僕ら」の特徴は「バスケを通して描かれる“仲間”の青春物語」
2018年8月7日 18:00

[映画.com ニュース] 土屋太鳳、北村匠海ら旬の若手俳優が共演する映画「春待つ僕ら」。土屋演じるヒロインがバスケットボール部に所属する4人の男子高校生と出会うことで、自分にとって大切なものを見つけ、成長する姿を描いていく青春ラブストーリーだ。
映画.comは今春、撮影現場のひとつである横浜を訪問。この日は、土屋扮する美月のアルバイト先words cafeの前にあるバスケットコートのシーンを撮影。美月は自らが一人ぼっちを経験していることから、子どもたちがバスケをするのを眺めているだけの少女のことが気になっていた。そして、永久(北村)をはじめとするバスケ部の四天王が、その少女を含む子どもたちと一緒にバスケをするという、ほほ笑ましいシーンだ。
四天王役の北村匠海、磯村勇斗、杉野遥亮、稲葉友は、それぞれバスケの経験者。土屋は、「想像以上にバスケのシーンがリアルで、みんなの真剣な表情に助けられ、美月として生きられたと思っています」と語る。この日は子供たち相手の和気あいあいとしたバスケだったが、本編で描かれる大会で4人がどのようなプレーとドラマを見せてくれるのかに期待は高まるばかりだ。

監督は「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗。少女コミックの映画化作品は初挑戦となる。「原作を読んで、今をひたむきに生きる若者たちの青春ラブストーリーだと思いました。映画では、主人公たちを格好良く切り取ることはもちろん、それぞれのキャラクターの奥にあるその人自身の気持ちを丁寧に描いていきたい」と、若手との撮影を楽しんでいるようだった。
また、「僕等がいた」「アオハライド」「ストロボ・エッジ」など少女コミックの映画化を数多く企画プロデュースしてきた春名慶は、今作の特徴は「バスケを通して描かれる“仲間”の青春物語」であり、他者を認める受容性がキーワードだという。北村は「バスケ経験者が揃ってプレーしているので、バスケシーンの汗だったり、(気持ちが揺れ動く)甘酸っぱさだったり、青春の“熱さ”みたいなものが、そのまま映像化されていると思います」と役柄同様に熱い気持ちで撮影に臨んでいた。
バスケと青春と恋がバランスよく描かれる映画「春待つ僕ら」は、出尽くしたと思われていた少女コミックの映画化のなかで、新しい感覚と感動をもたらしてくれるのではないか──。そんな期待を抱かせてくれる撮影現場だった。
(C)あなしん/講談社 (C)2018 映画「春待つ僕ら」製作委員会
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