二宮和也、木村拓哉の信頼を得た“初対決”に感無量「良い人生です」
2018年8月6日 20:57

[映画.com ニュース] 木村拓哉と二宮和也が映画初共演を果たした「検察側の罪人」の完成披露試写会が8月6日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、木村と二宮のほか、吉高由里子、大倉孝二、八嶋智人、音尾琢真、芦名星、メガホンをとった原田眞人監督が出席した。
「火の粉」「犯人に告ぐ」などの作家・雫井脩介氏の“最高傑作”とされる同名小説を映画化。エリート検事・最上(木村)と、若手検事・沖野(二宮)が、ある殺人事件をめぐって考え方がすれ違い、互いの正義を賭した戦いへと身を投じるさまを描く。最上と沖野の“正義のカラー”をイメージした紅白のカーペットを歩き、姿を現した木村と二宮。ファン約4000人から発せられた歓声がすさまじい音量だったため、吉高は「こんな(歓声は)聞いたことがないです! 風が吹いてきて涼しかった(笑)」と驚きを隠せなかった。
二宮とは初共演にして“初対決”となった木村。「皆さんの前でも、例えばマイクやカメラがなくても、どこでも胸を張って言えることですが、これほど一緒に作業をしていて、信頼できる共演者は珍しいです。本当に頼りがいのある後輩だと思います」と“役者・二宮和也”を絶賛。一方、二宮は「良い人生ですよね」と照れ笑いを浮かべた後、「平成元年から終わりを迎えようとしている30年、立ち位置もスタイルも変えず、ずっとトップを走り続けてきた“木村拓哉”という人と作品を作りたいと考えていました。それが平成の終わり、ギリギリ最後に滑り込めたんじゃないかって、僕自身は思っているんです。それだけで恵まれているのに、こんな言葉までもらえるなんて……、感謝です!」と最敬礼だった。
原田監督と初タッグを組んだ木村は「原田組に自分が赴くということがわかった瞬間、監督がつくった作品を見てみたいと思った」と述懐。「『日本のいちばん長い日』を拝見したんですが、見た直後に『この映画をつくる監督の現場に、自分は行くことになっているのか…』と感じて、すごく腹が痛くなった(笑)。頭でっかちの状態でお会いしたら、その部分を全部削りとってくれました。原田組のスタイルはあるんですが、一緒になって楽しめる状況をつくってくれたので感謝しています」と謝意を示していた。
「サッカーで言えば、木村さんは司令塔でボランチ、二宮さんはフォワードでどんどん突っ走るタイプ」と評した原田監督は「(本作で)一番強調したいのは、演技合戦、もしくは演技トーナメントの映画であること」と説明。「最終的には、木村さんと二宮さんの対決の場に誰が勝ち残っていくのか。演技巧者たちのぶつかり合いは、僕も現場で見ていて楽しかったですね。すごく刺激をもらいました」と充実の撮影となったことを明かしていた。
「検察側の罪人」は、8月24日から全国で公開。
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