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キューブリック監督の失われた脚本が発見される

2018年7月26日 19:00

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巨匠の幻の映画脚本が発見される
巨匠の幻の映画脚本が発見される
Photo by Evening Standard/Getty Images

[映画.com ニュース] 巨匠スタンリー・キューブリック監督の幻の映画脚本「Burning Secret(原題)」が発見されたと、英ガーディアン紙が報じた。

「Burning Secret(原題)」は、1913年のシュテファン・ツバイクシュの中編小説「燃える秘密」を映画化したもので、キューブリック監督は「現金に体を張れ」(56)の次作として準備。小説家のカルダー・ウィリンガムと共同で脚本を執筆したものの、契約を結んでいたMGMによってボツにされていた。その後、キューブリック監督はウィリンガムと共同で「突撃」(57)を手がけている。

キューブリック研究の第一人者として知られる英バンガー大学のネイサン・エイブラムス教授はこのほど、「Burning Secret(原題)」の脚本を発見。キューブリック監督の最後の作品「アイズ・ワイド・シャット」(99)のリサーチを行っている際、関係者の息子から完成脚本を受け取ったという。「キューブリック監督の熱烈なファンであれば、監督がこの作品に熱意を燃やしていたことは知っていますが、まさか脚本が完成していることは誰も知りませんでした」と、エイブラムス教授は語る。

脚本にはMGMの企画開発部門のスタンプが押されており、日付は56年10月24日になっているという。同社が企画をボツにした理由は不明だが、エイブラムス教授によれば、物語の性的な要素を嫌ったのではないかと分析。主人公の男性は女性を誘惑するため、彼女の息子に接近するという筋書きで、キューブリック監督の「ロリータ」(61)と逆の展開になっていると指摘している。ウラジミール・ナボコフ原作の「ロリータ」では、主人公の男性は娘に近づくためにその母親と結婚する展開になっている。

なお、脚本はすでに仕上がっていることから、キューブリック監督の企画をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化した「A.I.」のように、現代の映画監督によって「Burning Secret(原題)」の映画化は可能であると、エイブラムス教授は語っている。

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