現金に体を張れ
劇場公開日:1957年
解説
ライオネル・ホワイトの処女小説「見事な結末」を原作にした犯罪活劇。前科者のジョニーは競馬場から200万ドルの強盗を企てる。競馬場の会計担当やバーテンといった内通者の協力で綿密な計画を立て、金を奪うことに成功。しかし仲間の妻の画策によりアジトが襲撃される。50年代の人気ハリウッドスター、スターリング・ヘイドンが追いつめられていく主人公を熱演。
1956年製作/85分/アメリカ
原題:The Killing
スタッフ・キャスト
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2022年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
今日は何日、今何時がたくさん出てきて、ドキドキさせられました。完全犯罪を成就するためには、タイム・マネージメントが大事って話ですね(笑)。キューブリック監督というとやはりSFのイメージが強いので、初期のフィルムノワールは新鮮な感じがしました。ふと「蟻の穴から堤も崩れる」という諺が思い出されましたが、それにしても、ラストは圧巻でした。
2022年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
1956年(アメリカ)監督・脚本:スターリー・キューブリック
邦題を考えた映画広告社の方、やりましたね。
1954年のフランス映画に「現金に手を出すな」があります。
きっとヒントはここにあったのかもしれません。
それにしても「現金強奪計画」
刑務所帰りの男ジョニーのダービーの売上金を狙う計画は綿密に練られている。
関係する人間がとても多い。
警官、バーテンダー、騒ぎを起こす酔っ払い、競馬場の窓口係り、射撃主・・・
兎にも角にも、計画は実行される。
予想外のことが2つも3つも・・・
窓口係りの妻シェリー。
(計画を愛人に告げ口する。)
計画はボロボロになるもののジョージは奪った金を持ち空港へ行く。
恋人のフェイと逃避行の筈だった。
そして映画史に残るラストシーン。
マリリン・モンローのスカートが風で巻き上がり、パンティが丸見えになるシーンと
双璧ではないでしょうか!
空港で呆然と立ち尽くす2人の美男美女。
ラブストーリーの主役のようです。
たった85分に過不足なくストーリーを伝える脚本の出来に、
さすがスタンリー・キューブリックの只者で無さを強く感じました。
2022年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー 前科者のジョニー・クレイが5年振りに刑務所から出所し、競馬場の金庫から200万ドルの強奪を画策する。入念に立てられた計画は5人の仲間と共に実行に移されるが、仲間のひとりであるジョージの妻・シェリーが計画を盗み聞きしていたことから、事態は思いも寄らない方向へ進んでいく。ー
・面白いのは、ジョニー・クレイが分け前の金で釣った、借金まみれの警官、競馬場のバーテンダー、窓口係の気弱なジョージ、射撃の特異なマイクの役割が、事前に観る側に明かされない事である。
・ジョージの妻シェリーの悪女っぷり。ジョージから計画を聞いたシェリーは彼女の愛人バルにその話をし・・。
- 壁に耳あり、障子に目あり・・。-
・ジョニー・クレイの計画に加担した、そしてそれを横取りしようとした愚かしき人々の顛末。
・計画実行時の、淡々と時を告げながら、各人の役割を述べるナレーションの見事さ。
<シニカル極まりないなラストシーンも見事な作品である。
キューブリックが、今作を弱冠28歳の時に制作した事にも驚く。
彼のハリウッドデビュー作品。>