フルメタル・ジャケット
劇場公開日 1987年3月
解説
原作はグスタフ・ハスフォードの処女小説「短期応召兵(ザ・ショート・タイマーズ)」。米海兵隊3092小隊の新兵たちはいじめ、侮辱が横行する環境下、過酷な訓練を強いられる。人を殺すことを教え込まれ、人間性が奪われていった新兵のひとり、パイルはついに精神を病み自殺してしまう。その後、それぞれベトナムへ送り込まれた新兵たちだったが……。戦火のシーンではスローモーション技術を駆使し、兵士の死をリアルに描いている。
1987年製作/116分/アメリカ
原題:Full Metal Jacket
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ・キャスト
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前半は教官が新人隊員に、聞くに耐えれないほどの下ネタの喝ばかり。怒鳴り声ばかりで聞いてて疲れる。
後半は戦争映画らしい戦闘シーン。
ただベトナム兵のスナイパーが最後自分を撃てなんて言うか?しかも最後はミッキーマウスマーチを歌いながらの前進って意味不明
2022年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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あの2001年宇宙の旅を撮ったスタンリー・キューブリック監督にしてはセットがチープだ。ベトナムと言えばジャングル。故に、火山灰の様な場所にセットを建てて、そこでアクションしている。なんか戦争ごっこの様に見える。黒澤明監督の乱の影響があるのかもしれないが。この市街戦がフエだとすると、ベトナム解放戦線が市民を虐殺したとされるフエ虐殺を象徴してかもしれない。しかし、その事件は推測の範囲。だから、この地を選んで、アメリカ人監督が映画にしているのは、アメリカの制作側に意図的な事があると思わざるを得ない。フエは南北の国境の様な町。北ベトナムと南ベトナムが戦っているのだから、北ベトナムが南ベトナムに対して虐殺を行っていないとは言わないが、戦争であり、今でも、科学的検証はされていない。
また、南ベトナム解放戦線戦士が『殺してほしい』なんて言う訳かない。その覚悟があれば、自爆して米兵を巻き込む。
さて、エンドロール直前に平和の象徴の様なミッキーマウスの歌を登場させせている。それもフィクションだろうが、僕はその点を特に評価したい。ミッキーはベトナム戦争以前から、微妙なキャラクターとしてアメリカ人(アメリカ兵)には愛されていた。日本人はそれを理解しなければならない。
戦闘不能な者に何発も打ち込まない。狙撃兵なら居場所を悟られる前に一発で仕留め、もっと沢山の兵士を狙撃するはずだ。ロシアンスナイパーを見てもらいたい。
テト攻勢(1968年1月30日)以降の話だと思うが、この頃はソンミ村虐殺事件とかで米軍は暴走し始める時期。この映画はそれを表していると思うが、何故?ズバリそれを描かなかったか?そして、その後、約7年ベトナム戦争は続く。この映画はフエの虐殺事件の20年後に封切られている。ある意味、プロパガンダ映画かもしれない。
今起きている戦争も残念ながら簡単には終わらないと思う。歴史は繰り返すと言うが、ベトナム戦争等を教訓に早く争いをおさめてもらいたいと思う。
ローリング・ストーンズの
『Paint It, Black』が名曲と思えた。
2021年12月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
映画最後のミッキーマウスマーチを歌いながらの兵士の後進が何ともキューブリックらしい皮肉さに満ちている。
2021年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
戦争する人間達の狂気と幼児性、戦争自体のおぞましさ、理不尽さを見事に描き出していて見事だと唸らされた。流石、キューブリック監督。
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