池松壮亮×蒼井優! 塚本晋也監督初の時代劇「斬、」11月24日公開
2018年6月23日 05:00
[映画.com ニュース] 塚本晋也監督が挑んだ初の時代劇映画「斬、」が、11月24日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開されることがわかった。主演は池松壮亮、ヒロインには蒼井優が起用されており、ともに塚本作品への参加は初となった。
塚本監督が出演、脚本、撮影、編集、製作も兼ねた完全オリジナル作品。物語の背景は、250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻ろうされるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して“生と死の問題”に迫る衝撃作だ。
「鉄男」「六月の蛇」「KOTOKO」といった作品で世界中のファンを魅了し、前作「野火」では、究極の状況下での人間の姿を描き戦争の恐怖をあぶり出してみせた塚本監督。「このたび初めての時代劇に挑戦しました。池松壮亮さんと蒼井優さんを迎え、最高に贅沢な作品となりました」と自信をにじませると、その内容について「1本の刀を過激に見つめるひとりの若い浪人の姿を通して、過去から今という時代に斬り込んでくる作品になったと思います」と説明している。
文武両道で才気あふれる浪人を演じた池松は、「これまでの俳優人生の中でもかけがえのない作品に出会えたと思っています。この世界の悦びと、同じ数だけある痛みを、11月24日、塚本晋也監督が見せてくれると思います」と充実の面持ち。浪人の隣人である農家の娘に扮した蒼井は「15歳の私が映画を好きになったきっかけの1本が、塚本監督の『双生児』でした」と告白。そして「その塚本監督の下、3週間という短い期間でしたが、映画作りに本当に大切なものだけに支えられた現場は、私にとってこの上なく幸せでした」とコメントを寄せている。
「斬、」には、「BULLET BALLET バレット・バレエ」「野火」に続いて塚本組に参加する中村達也、オーディションで多数の候補のなかから抜てきされた新人・前田隆成も出演。11月24日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国公開。
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