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【映画メシ!】神保町・岩波ホール→本格タイ料理は“黄金ルート”!

2018年5月14日 11:00

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お得なランチセットを紹介!
お得なランチセットを紹介!

[映画.com ニュース] 素敵な映画には、素敵なカロリーを――映画.comが美味しい食べ物を求めてさすらう「映画メシ!」第3弾をお届けします! 今回、美味しそうな匂いを嗅ぎつけて訪れたのは、東京・千代田区の神保町。今年創立50周年を迎えた「岩波ホール」のすぐ近く、本場のタイ料理をたっぷりと味わえる名店がありました!

「映画メシ!」第3弾を紹介してくれた「岩波ホール」は、1968年に多目的ホールとして開館し、74年に「エキプ・ド・シネマ」をスタート。同館の理念となる「エキプ・ド・シネマ」は「日本では上映されることの少ない、アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国々の名作の紹介」「欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映」「映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの、またはカットされ不完全なかたちで上映されたもの」「日本映画の名作を世に出す手伝い」という4つの目標を掲げており、近年では女性監督による作品も積極的に取り上げるようになりました。

話をうかがったのは、同館の宣伝業務を担当する矢本理子さん。1995年からの勤務のきっかけは、「岩波ホール」総支配人・高野悦子さん(1929-2013)がジェネラルプロデューサーを務めた「東京国際女性映画祭」への参加だったようです。「当時、多くの来日ゲストを招いていたんですが、ゲストに付き添うアテンドが必要でした。そのため毎回アルバイトを募集していて、先に参加していた友達に誘われたんですよ。『岩波ホール』に行き始めたのは、その後のこと。私は、大学院生の頃、美術史を専攻していたんですね。ある種、つぶしがきかない学問(笑)。ちょうど『岩波ホール』を辞める方がいらっしゃって、そのタイミングで入りました。自分でもこんなに長く勤めることになるとは思ってもいませんでしたね」

東京・千代田区の神保町にある「岩波ホール」
東京・千代田区の神保町にある「岩波ホール」

「映画×食」という計算式から連想するのは、製作国における“文化”への気づきだそうです。「中国映画を見る時に、食事のシーンが多いなとは思っていたんです。イタリア人の友達のユニークな持論を前に聞いたことがあって、思わず笑ってしまったんですけど。その子によると、アングロサクソン系の人々にとって食べ物は“燃料”みたいなもので、ラテン系やアジア系の人々は、食べ物を“文化”として認識しているんじゃないかって。だからこそ、映画でも食事のシーンにかける情熱が違うのではないでしょうか」

さらに、同館で上映された3作品を軸に話を展開してくれました。

矢本さん「アンジェイ・ワイダ監督の遺作『残像』は、スターリン体制下のポーランドが舞台。主人公の前衛画家が食べ物を買えなくなる様子、スープすら“奪われる”光景が印象的です。ジョージア(グルジア)映画『花咲くころ』は、内戦下で、皆お金のない状況なのですが、主人公の少女と友達が、ささやかながらも誕生日のお祝いでご馳走を食べる場面があります。彼女たちが『一体おばあちゃんは何を売って、この料理を作ったのだろう』と言い合うんですね。食べ物が、社会状況を暗に示すような形で登場するんです。キルギス映画『馬を放つ』から知ったのは、お茶とパンの文化があること。来客の際には、もてなしの意味を込めて、お茶とパンを出すみたいなんです。映画って面白いですよね。たった1シーンなんですけど、興味を持って見ると、その国を現すようなものが映っていますから」

「メナムのほとり 神保町本店」 内観がとってもお洒落!
「メナムのほとり 神保町本店」 内観がとってもお洒落!

映画談議に花を咲かせつつ、矢本さんに連れて行ってもらったのは、89年にオープンした「メナムのほとり 神保町本店」。株式会社「西インド会社」が「ムアン・タイ」「マンダラ」「ジンギスカン 神保町 マカン」「中国東北少数民族料理 羊福」「タマリンド(Tamarind)」とともに展開するタイ料理屋で、同店舗以外にも、丸の内ガーデンタワー店、神保町テラススクエア店が営業中です。矢本さんがおすすめしてくれたのは、レッドカレーorグリーンカレーをチョイスできるランチのBセット(1180円)。ライスに加えて、副菜にタイ風野菜炒め、トムヤムクンスープ、さらにデザートとして揚げバナナのココナッツミルク添えが付くという充実ぶり!

元々エスニック料理好きな矢本さんが「色々なメニューを試しているんですが、グリーンカレーは結構味がしっかり目。夏バテにも効きそうです」と話すように、スパイスの香りと刺激が際立つ本格的な味わい――食欲増進のシグナル、ピカッと点灯です。大ぶりの茄子と牛肉を具材のメインとしており、店長の石川智世さん曰く「実はピーマンも溶け込んでいるです」とのこと。ランチセットは、Bに魚介or牛肉のサラダがつく豪華なA(1540円)、副菜とデザートが異なるバジル炒め(ガパオ)のC(1180円)、揚げ魚のカレーソースがけのD(1180円)がラインナップ。「ランチ時だと、ガパオが人気ですね。うち、ボリュームあるんですよ。男性のお客様でも満足して帰られます」(石川店長)という言葉が示すように、セットのトムヤムクンスープとライスは、なんとおかわり無料です。

タイ風焼きそば「パッタイ」
タイ風焼きそば「パッタイ」

単品料理の麺&炒飯に、好きな副菜2種をプラスし、セットとして食べることも可能です。矢本さんがグリーンカレーに続いて、プッシュしてくれたのは、ライスヌードルを炒めたタイ風焼きそば「パッタイ」(単品:860円、セット:1400円)。海老やもやし、炒り卵が麺と絡み合い、ピーナッツの香ばしさ、レモンの酸味が存在感を放ちます。「桜エビをつかっているところもあるんですが、うちはタイから取り寄せた“クンヘン”(干しエビ)を使っているんです」という石川店長のこだわりが詰まった逸品! 「岩波ホール」で映画を鑑賞した後、「メナムのほとり」で舌鼓を打つ――これこそ“黄金ルート”です。

「古い街ではあるんですが、神保町は、実はとてもオープンな場所だと思っています。お店同士の仲も非常に良いんです。上映作品の関連書籍を、近隣の本屋さんでコーナーとして展開してもらうことも。フリーペーパー『おさんぽ神保町』も是非活用してみてください」と“神保町愛”あふれる矢本さん。「メナムのほとり」以外にも、おすすめしたいお店がいっぱいあるようです。

矢本さん「中華料理でいえば、上海蟹を自社輸入している『新世界菜館』、池波正太郎さんが愛した『揚子江菜館』は、よく訪れています。イタリア料理でいえば、『ピッツェリア ジオ ピッポ』と『マキアヴェリの食卓』は外せません。神保町は“カレーの街”としても知られていますが、特に『共栄堂』は時間がない時に利用させてもらっています。すぐに料理が出てくるところがポイントなんです! 『マンダラ』では、サグ系やダールカレー、夏になったら野菜の味が楽しめるベジタブルカレーを絶対注文しています」

トムヤムクンスープも美味!
トムヤムクンスープも美味!

“お酒”をキーワードにした3店は、明日への活力を生み出す重要な場所となっています。

矢本さん「まずはビヤホールで洋食も堪能できる老舗の『ランチョン』。サーバーから注がれるビールが最高です。お昼帯からご年配の方々が楽しそうにお酒を飲んでいる姿が、とても魅力的。来日されたゲストを連れていくこともありますよ。世界各国のビールが飲める『酔の助 神保町本店』は、お店の親爺さんとアジア系のバイト生が独特の雰囲気を醸し出していて大好きな場所。ここは『舟を編む』のロケ地となったことでも有名です。立ち飲み屋『明治屋 2nd(セカンド)』は美味しい料理と多種多様なお酒が楽しめて、くつろげる雰囲気。神保町界隈で働く方々が“帰りがけの1杯”を求めて集う憩いの場なんです」

「岩波ホール」では、映画ファンならば知っておきたいサービスを実施中です。「マンダラ」「ピッツェリア ジオ ピッポ」「マキアヴェリの食卓」といった近隣の8店舗でチケットの半券を提示すると、会計の割引やドリンク、デザートなどが提供されるので、活用しない手はありません。各店舗によってサービス内容は異なるので、同館の公式HP(https://www.iwanami-hall.com/topics/news/1648)を要チェックです!

矢本さんがおすすめしてくれたお店は以下の通り(※リンクは食べログを参照)。

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