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ワインスタイン社、ランタン・キャピタルへの売却決定

2018年5月10日 11:00

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ハーベイ・ワインスタイン
ハーベイ・ワインスタイン
写真:ロイター/アフロ

[映画.com ニュース] 共同設立者であるハーベイ・ワインスタインのセクハラ騒動により破産に追い込まれた米製作会社ワインスタイン・カンパニーが、ダラスに拠点を置く投資会社ランタン・キャピタル・パートナーズに売却されることが正式に決定した。

セクハラ騒動が勃発する以前から巨額の負債を抱えていたワインスタイン・カンパニーは今年3月、米連邦破産法11条を申請。ミラマックスやライオンズゲート、ブロードウェイのベテランプロデューサー、ハワード・ケーガン率いるインクルージョン・メディアなど、多数の製作会社参加のもと、競売で争奪戦が繰り広げられてきた。デラウェア州米連邦破産裁判所は5月8日(現地時間)、ランタン・キャピタルが提示した「3億1000万ドルを現金で支払うとともに、1億2500万ドル分の負債を引き受ける」というオファーが債権者にとって最も望ましいとして、同社への売却を承認するに至った。

ちなみにワインスタイン・カンパニーによる破産申請後、メリル・ストリープジョージ・クルーニージェニファー・ローレンスレオナルド・ディカプリオら名だたるハリウッドスターに加え、クエンティン・タランティーノケビン・スミスら多数のフィルムメーカーが、同社からの未払い金返済を求めて破産申請の差し止めを訴えている。

米Deadlineによれば、「プラネット・テラー in グラインドハウス」「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」「ヘイトフル・エイト」の4本でメガホンをとったタランティーノ監督が、これら4作品合わせて約4600万ドル(約50億円)が依然支払われていないとして、同社の売却を見合わせるよう米連邦破産裁判所に訴え出ているほか、ストリープは同社製作の映画「8月の家族たち」と「ギヴァー 記憶を注ぐ者」に出演した際のギャラのうち約17万ドル(約1860万円)が未払いであるとして、会計書類の徹底した調査およびその結果に基づく正当な支払いを要求している。

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