元宝塚トップ娘役・陽月華、奈良県舞台の「かぞくわり」で映画初主演!
2018年5月8日 10:00
[映画.com ニュース] 「宝塚歌劇団」の元宙組トップ娘役の陽月華が、塩崎祥平監督の最新作「かぞくわり」で映画初主演を飾ることがわかった。小日向文世と竹下景子が夫婦役で共演し、作家・折口信夫の著書「死者の書」をヒントに“日本の家族の在り方”を描き出す。
奈良県で映画製作を続けている塩崎監督が、核家族化が進む日本社会で「家族が割れていく」状況を危惧し、「茜色の約束 サンバ do 金魚」以来6年ぶりに完成させたオリジナル作品。奈良の平凡な家族を通して「本当に守るべきもの、残すべきもの」を示し、日本人にとって大切なメッセージを投げかける。特別な許可と協力を得て、1300年以上の歴史を誇る国宝「當麻寺」や日本最古の神社で知られる「大神神社」などで、映画史上初の撮影を敢行したことも話題になっている。
2000年に「宝塚歌劇団」に入団し、07年に宙組トップ娘役に就任、その後09年の退団まで活躍を続けた陽月。女優として活動を始めると、12年に公開された「劇場版ミューズの鏡 マイプリティドール」で映画デビューを果たし、「駆込み女と駆出し男」「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」「あの日のオルガン」(19年2月公開)に出演。本作で演じるのは、曼荼羅を一夜にして織り上げたという伝説の姫の生まれ変わり・香奈役だ。
両親(小日向&竹下)に画家になる夢を拒絶されてから定職にもつかず、38歳になっても実家暮らしの香奈。ある時、結婚して家を出た妹・暁美(佃井皆美)が、姪の樹月(木下彩音)と一緒に出戻りしてきた。やがて、暁美が香奈の“ニートな人生”を否定し、家族の在り方に意見したことから一家の生活は大混乱。時を同じくして、謎めいた青年が香奈を再び画家の世界へと導いたことから、街全体を巻き込む大騒動へと発展していく。
「かぞくわり」は、19年の正月第2弾として、東京・有楽町スバル座ほか全国公開。
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