あの日のオルガン
劇場公開日 2019年2月22日
解説
第2次大戦末期に保母(保育士)たちが幼い園児たちとともに集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を戸田恵梨香と大原櫻子の主演、山田洋次作品の多くで脚本、助監督を務めてきた平松恵美子の監督、脚本により映画化。1944年、第2次世界大戦末期の東京。警報が鳴り、防空壕に非難する生活が続く中、品川の戸越保育所では園児たちの安全を確保するため、保母たちが保育所の疎開を模索していた。ようやく受け入れ先として見つかった埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートした若い保母たちと園児たちは、日々噴出するさまざまな問題に直面しながらも、互いに励ましあいながら奮闘していく。戸田が保母たちのリーダーとなる板倉楓役を、大原が天真爛漫で音楽好きな保母の野々宮光枝役をそれぞれ演じる。
2018年製作/119分/G/日本
配給:マンシーズエンターテインメント
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2022年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波
戦時中、戸田恵梨香扮する戸越保育所主任保母板倉楓のところでは、幼児を疎開させるか父兄たちが議論し疎開の準備をしていた。埼玉の荒れ寺を掃除して疎開生活が始まった。戦時中の話がテーマであれば、評価を落とす訳にはいかないね。子供たちの歌が出来すぎの感があったけど、おねしょなど先生方の疎開の苦労も良く描かれていたね。東京の空襲で親は死に子供たちを疎開させて良かったのか? 本当に正しかったのか? 改めて戦争は悲惨だね。
戸田恵梨香さんの、秘めた怒りの演技がとてもよかったです
2021年5月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
平時でもお泊まり保育が何ヶ月も続くと考えただけでその大変さが想像できるが、ましてや当時の食糧事情、地方の閉鎖性。多分20代前半だった女性達には信念だけでは切り抜けられない大変な労苦だったろう。監督はそれを乗り越えていく彼女らの若いエネルギー表現のため、あえて画面を華やかにしたのかとも思えるが、それが仇になってかどうしても主人公達があの時代の中に生きている感じが伝わってこなかった。(煤で薄汚れてもなんかこぎれい)それにしても大原櫻子の多才ぶり。爽やかさ、楽器何でも、胸キュンの歌声、そしてカエル飛びの技術と😊。このまま中堅女優に収まって欲しくない。事務所はもっと力入れんかい!(顔は堀田真由の方が好みだけどね)
2021年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会、映画館
キャストは美人揃いで個性豊か、児童をつれて疎開した保母さんたちの苦労を描いている。
ボロ寺を借りて住みだすと村では消費班と呼ばれ、地元の男性が保母に声をかけると「色目を使った」と罵られ、親許を離れた子どもたちは不安を抱えておねしょの日々。
赤紙で出征する親を見送り、同僚まで出征。
東京大空襲で子どもたちの家族が次々と亡くなり、日本中で空襲が始まると疎開先の村にも空襲が…。林家正蔵(こぶへい)の家族が東京大空襲でなくなる経緯は本人たちに寄せてて悲しさが増してくる。
作品自体は普通にあの時代を生きた人たちの物語であり、極端に批判するシーンがある訳でもない。
しかしながら、夜討ち朝がけで警戒警報と空襲警報が続き疲弊する保母と子どもたちを見ると連合軍の容赦ないやり方を酷いと思う反面、日本の指導者はもっと早く降伏を選べなかったのか?と腹立たしく思った。
疎開保育園のラストはあっさりしているが、文化的な生活を望むべくもなかったあの時代の事は伝わってくる。
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