日韓キャスト共演「焼肉ドラゴン」、全州映画祭でスタンディングオベーション!
2018年5月7日 14:00

[映画.com ニュース] 劇作家・演出家の鄭義信が長編映画初メガホンをとり、自身の人気戯曲を映画化した「焼肉ドラゴン」のワールドプレミア上映が5月3日(現地時間)、韓国・第19回全州国際映画祭で行われた。同日行われた会見には鄭監督、出演者のキム・サンホ、イ・ジョンウン、イム・ヒチョルが出席した。
高度経済成長にわく1970年代、関西の地方都市を舞台に、小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む家族の絆を描く。映画では店主夫婦を「隻眼の虎」のキムと「母なる証明」のイ、静花、梨花、美花の3姉妹を真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、静花の幼なじみで常連客の哲男を大泉洋が演じた。「人形霊」のイムは、梨花に急接近する青年・呉日白に扮する。
本作は、同映画祭のオープニング作品に選出。上映には約3000人の観客が詰め掛け、エンドロールではスタンディングオベーションが巻き起こった。観客の熱狂を目の当たりにした鄭監督は、「忘れてはいけない日本・韓国の歴史を残したいという思いで作り始めました。映画は“記録”としての意味も強められたと思う」と感慨をにじませた。「韓国では2度、舞台の『焼肉ドラゴン』を上演しました。正直最初はどのように受け止められるか不安もありましたが、在日の家族の物語が決して特殊な話ではなく、普遍的な物語として受け止められ、特に若い方に反響があったことがとてもうれしかったことを今でも強く覚えています」(鄭監督)と振り返り、「今回、映画化にあたっては、初監督ということで慣れないことも多々ありましたが、毎日が夢のようで、日々一生懸命取り組ませていただき、とても幸福な現場でした」と語った。
出演陣は、日本語のセリフに苦労したといい「日本語が堪能ではないので、記憶力に頼るしかなかった。1テイクで撮らなければならない長ゼリフのシーンがあり、約8時間の撮影は特に大変だった。その分、監督からOKが出たときは達成感があり、現場全員が満足のいくようなシーンになったと思う」(キム)と手ごたえを語る。真木ら日本人キャストの共演についても、「日本の魅力的な俳優と日々を共に過ごすことで、本当の意味での“家族”になれた」(キム)と充実感をあらわにした。
イ、イムはそれぞれ、「血のつながりだけが家族ではない。新しい家族の概念を与えてくれる作品」(イ)、「こんなにもたくさんのプロフェッショナルな方と作品を作れて光栄な経験だった」(イム)と作品と共に歩んだ日々を回想しつつ、魅力を語った。
「焼肉ドラゴン」は、6月22日から全国公開。
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