イタリア映画祭が開幕!「いつだってやめられる」監督が日本通ぶりを披露
2018年5月2日 08:00
[映画.com ニュース] イタリアでスマッシュヒットを記録した痛快コメディの続編「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」のシドニー・シビリア監督が、4月30日に「イタリア映画祭 2018」で行われたトークイベントに参加した。イベントには、今秋公開の「愛と銃弾」のアントニオ・マネッティ&マルコ・マネッティ兄弟監督も駆けつけた。
「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」は、社会からはじき出された理系学者たちが、合法ドラッグ製造で人生の一発逆転を狙う姿を描いた「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」の続編。前作で警察に逮捕された研究者たちが、今度は警察と取り引きし、捜査に協力する姿をコミカルかつアップテンポに切り取った。一方、「愛と銃弾」は、クールな殺し屋と元恋人で看護師の2人が、愛の逃避行を繰り広げるさまを紡ぎ出し、ベネチア国際映画祭で最優秀キャスト賞ほか3賞を受賞した話題作だ。
マネッティ兄弟監督は、「去年『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』を映画館に見に行って、1人で行ったにも関わらず大笑いしてとても気に入った。僕らと同じように脚本に重きを置いてコメディをつくる姿勢に通じるものがあると思った」(マルコ)、「シドニー(・シビリア)によって従来のいわゆる“イタリアコメディ映画”に大きな変化がもたらされたんだ。伝統的な今までの形式、出演するコメディアンの優秀さに頼るだけではないものを作ること、作品のフォルムを大切にすること。僕らはアメリカ映画が大好きで影響を受けて育ったから自然とこうなったんだけど、結果的にはイタリアの観客にも受け入れられたということだと思う」(アントニオ)と同じ監督の目線でシビリア監督の“功績”を称賛。
脚本に強いこだわりを持つシビリア監督は、「僕の映画にほとんどアドリブはないよ! 役者がそこ(脚本)にないセリフを言うと、監督だけでなく脚本家でもある僕がイラっとする(笑)」と語り、会場を沸かせていた。さらに、シビリア監督とマネッティ兄弟監督は日本映画やアニメ作品もよく見るといい、「去年は『シン・ゴジラ』を見た。あと(影響を受けた作品)は『キャプテン翼』だね」(シビリア監督)と“日本通”の一面を披露していた。
「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」は、5月26日から全国公開。前日譚(たん)となる「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」は、6月23日からヒューマントラストシネマ有楽町にて開催予定の特集上映「Viva!イタリアvol.4」内で上映。後日譚となる「いつだってやめられる 名誉学位」は、「イタリア映画祭2018」内で上映(5月5日)。「愛と銃弾」は、今秋公開。イタリア映画祭は、5月5日まで都内で開催中。その後、5月26日から27日まで大阪で開催。
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