甲斐博和監督「イノセント15」が韓国で劇場公開、キム・コッピが応援メッセージ

2018年5月2日 09:00


韓国版の新ビジュアル
韓国版の新ビジュアル

[映画.com ニュース] 第9回田辺・弁慶映画祭で映検審査員賞を受賞した「イノセント15」が、5月3日より韓国のシネコン、ロッテシネマとミニシアターを中心に劇場公開されることが決定。韓国版の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

同作は、様々なインディペンデント映画祭で数多くの賞を受賞した甲斐博和の初長編監督作品。それぞれが秘密を抱えた2人の15歳が織りなすラブストーリー。主人公には、「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、話題作への出演が続く若手俳優・萩原利久。ダブル主演には、「ウィッチ・フウィッチ」「聖なるもの」への出演やCMなどで活躍し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などに監督作が招待され、若手監督としても注目を浴びている女優・小川紗良

田辺・弁慶映画祭で受賞後、第24回レインダンス映画祭への正式出品を経て、東京・テアトル新宿でのレイトショーでは1週間で約1000人の動員を記録。さらに韓国・全州国際映画祭に招待され、渋谷アップリンクのムーブオーバーでは6週間以上のロングラン上映を果たしている。日本の低予算のインディペンデント映画が、日本の商業作品でも上映機会の少ない韓国で上映されるという快挙となった。

甲斐監督は「今もなお、熱気が肌に残る第18回全州国際映画祭。上映の直後に『韓国で興行したい』という言葉を貰った。韓国の映画人の力強い握手。反射的に『お願いします!』と言ったのが約1年前。関わったすべての人の思いが、そしてこの映画が持つ、年月を経ても色褪せない鮮烈な力強さが、言葉の壁を超えて伝わって欲しい、そう願ってやまない」とコメントしている。

なお、今回の劇場公開に際し、韓国の女優キム・コッピより応援メッセージが届いた。「内容は暗く辛い人生を生きる人物を描いていますが、そういった映画は暴力的な場面が多用されることが多いです。この映画は決定的な部分に辿り着く前にカットがされる。刺激的な題材だけど刺激的な場面を極力見せず、少年と少女を描いています。是非、劇場でその模様を見てください」と語っている。

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