特集上映「映画監督 寺山修司」開催 菅田将暉×ヤン・イクチュン「あゝ、荒野」も!
2018年4月20日 12:30

[映画.com ニュース]1960年代から時代を挑発する作品を発表し続けたマルチクリエーター・寺山修司の没後35年を記念した特集上映「『映画監督 寺山修司』2018」が、6月2日~7日に東京・渋谷のユーロライブで開催されることが決定した。上映されるのは、一瞬のうちに虜にされてしまう幻想的でカルトな映像作品ばかり。“映像の魔術師”寺山の才能を再認識できる貴重な機会だ。
ラインナップには、初の長編映画「書を捨てよ町へ出よう」、自歌集をベースとした「田園に死す」、遺作となった「さらば箱舟」のほか、シュールでアバンギャルドな中編と短編も並ぶ。三上博史のデビュー作となった「草迷宮」は「迷宮譚」「消ゴム」「一寸法師を記述する試み」とセットで上映され、「実験映画集1」として「青少年のための映画入門」「疱瘡譚」「マルドロールの歌」「ローラ」「審判(1977)」、「実験映画集2」として「檻囚」「トマトケチャップ皇帝」「ジャンケン戦争」「蝶服記」「書見機」「影の映画 二頭女」が披露される。
また、寺山が唯一残した長編小説を、菅田将暉とヤン・イクチュンのダブル主演で映画化した「あゝ、荒野 前篇」「あゝ、荒野 後篇」も特別上映される。岸善幸監督がメガホンをとった同作は、第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、第30回日刊スポーツ映画大賞、第42回報知映画賞、第72回毎日映画コンクールなど、数々の映画賞で戴冠を果たしている。期間中にはトークイベントも行われ、「草迷宮」主演の三上、演劇実験室「天井桟敷」のメンバーとして活躍した寺山偏陸氏、「テラヤマ・ワールド/ポスターハリス・カンパニー」代表・笹目浩之氏が登壇する。
特集上映「『映画監督 寺山修司』2018」は、6月2日~7日に東京・渋谷のユーロライブで開催。そのほか、大阪のシネ・ヌーヴォで4月28日~5月11日、愛知・名古屋シネマテークでは6月下旬の開催を予定している。
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