松田龍平主演「泣き虫しょったんの奇跡」に永山絢斗、染谷将太、妻夫木聡、松たか子ら結集!
2018年3月16日 05:00
[映画.com ニュース] 松田龍平主演、豊田利晃監督で脱サラ棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を映画化する「泣き虫しょったんの奇跡」の追加キャストが発表された。永山絢斗、染谷将太、駒木根隆介、渋川清彦、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、イッセー尾形、小林薫、美保純、國村隼という総勢12人の日本を代表する名俳優・名女優が結集した。
映画は、2006年に発表された瀬川五段著の同名小説を原作に、1度は将棋の道を諦めサラリーマンとなったしょったんこと晶司(松田)が、再びプロ棋士を目指すさまを描く。何の取り柄もなかった晶司は、将棋で初めて周囲から認められ、プロ棋士の登竜門である新進棋士奨励会に入会する。しかし、「26歳までに四段昇格できなければ退会」という鉄の掟のプレッシャーから勝てなくなり、年齢制限で退会することに。絶望と喪失感に襲われる晶司だったが、将棋への強い思いや仲間の支えでアマチュアとして頭角を現し、前代未聞のプロ再挑戦に向けて動き出す。
晶司と苦楽を共にする奨励会員の新藤和正役を永山、村田康平役を染谷、畑中良一役を駒木根、山川孝役を渋川、清又役を新井、加東大介役を早乙女、冬野渡役を妻夫木が演じる。永山は、「豊田監督が『将棋』の映画を撮ると聞いてこの上なく高揚したのを覚えています。自分は幸福者だなあと思えた日々でしたし、大好きな作品になりました」と達成感をにじませている。
また、「聖の青春」「3月のライオン 前編・後編」でも棋士を演じた染谷は、「こんなに将棋映画に関われることに驚きです」としながらも、「中学の時から憧れていた豊田さんの世界。そこに招き入れて下さったことに感謝しています」と豊田組への参加に歓喜。しかし、将棋は「いっこうに強くなれませんでした」とのことで、妻夫木は「僕は出演者のなかでたぶん1番将棋が下手でした。染谷くんと将棋最弱王決定戦なるものをやったのですが決着がつかなかったので今度じゃんけんしておきます」と舞台裏を明かしている。
一方、晶司の小学生時代に多大な影響を与えた担任教師・鹿島澤佳子役に扮した松は、「『ナイン・ソウルズ』に1シーンだけ出演して以来、豊田監督の新作に再び声をかけていただき、断る理由は何もなく、出演される『おとな』の皆さんとはまったく出会わない役柄でしたが、でも出会えていることを信じて演じたつもりです」と撮影時を述壊。瀬川氏が現場を訪問していたことを明かし、「とても緊張しましたが、しょったんはもちろん、生徒のみんなと目線をあわせてあげられたら、と思っていました」とコメントを寄せている。
ほか、尾形は中学生時代の晶司に将棋の道を教える将棋クラブの席主・工藤一男役、小林は再びプロを目指す晶司を支える藤田守役、美保は晶司の母・瀬川千香子役、國村は父・瀬川敏雄役を演じる。
「泣き虫しょったんの奇跡」は、今秋全国で公開。