【第90回アカデミー賞】「ブレードランナー 2049」ロジャー・ディーキンスが撮影賞 14ノミネート目で初受賞
2018年3月5日 13:00

[映画.com ニュース]第90回アカデミー賞授賞式が3月4日(現地時間)、米ハリウッドのドルビー・シアターであり、SFドラマ「ブレードランナー 2049」の撮影監督ロジャー・ディーキンスが、撮影賞に輝いた。初ノミネートから23年、14度目のノミネートでオスカーの栄光を手にした。
英国出身でドキュメンタリー作品からキャリアをスタートさせたディーキンスは、コーエン兄弟やサム・メンデスら名監督たちからの信頼が厚く、「ブレードランナー 2049」でドゥニ・ビルヌーブ監督とは3度目のタッグを組んだ。アカデミー賞では、「ショーシャンクの空に」(94)での初ノミネートを皮切りに、07年には「ノーカントリー」と「ジェシー・ジェームズの暗殺」でダブルノミネート。近年では、「007 スカイフォール」(12)、「プリズナーズ」(13)、「不屈の男 アンブロークン」(14)、「ボーダーライン」(15)と毎年のように候補に挙がり、存命の撮影監督としては最多のノミネート、受賞を記録した。
ディーキンスは授賞式で「27年一緒にいてくれた妻に感謝します。私は長年やっているこの仕事が大好きです。カメラの前にも後ろにも優れた人たちがいて、一緒に仕事ができるからです。スタッフには30年以上一緒にやってきた人たちも、初めて一緒に仕事をした人たちもいます。この賞はその全員と分かち合いたいと思います。チームで成し遂げたことです。我々全員で受賞した賞です。ありがとう」と初のオスカー像を手に喜びを語った。
「ブレードランナー 2049」は、リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」(82)の続編。オリジナル版の30年後、2049年を舞台に、人造人間“レプリカント”のある秘密を追う、レプリカント専門の捜査官“ブレードランナー”の姿を描いた。陰影の美しい画で定評のあるディーキンスは、洗練された色彩と構図で、荒廃した近未来の世界にリアルな質感をもたらした。
関連ニュース




「星つなぎのエリオ」に“魂”が受け継がれている――ピクサー本社取材で込み上げてきた”懐かしい感情”【ハリウッドコラムvol.364】
2025年6月12日 14:00


映画.com注目特集をチェック

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

メガロポリス
【映画の“神”が186億円の自腹で製作した狂気の一作】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“体験”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

“生涯ベスト級”の声多数!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス