テレビドラマ版「ウォッチメン」の監督が決定
2018年3月2日 04:00
[映画.com ニュース]テレビドラマ版「ウォッチメン」のパイロット版の演出を、「THE KILLING ~闇に眠る美少女」や「SUITS/スーツ」などを手がけた人気テレビ演出家のニコール・カッセルが手がけることが明らかになったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
同作は、アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンス作画のグラフィックノベルのテレビドラマ化で、「LOST」の企画・製作総指揮をJ・J・エイブラムスとともに手がけたデイモン・リンデロフが企画。米HBOが昨年9月にパイロット版の製作にゴーサインを出して以来、リンデロフは脚本を執筆してきた。
このたび、リンデロフは自身が製作総指揮を手がけた「LEFTOVERS/残された世界」の数話で演出を手がけたニコール・カッセルにパイロット版の演出を依頼。シリーズ化が実現した場合、カッセルは製作総指揮も手がけることになるという。
「ウォッチメン」は、スーパーヒーローが存在するもうひとつのアメリカ現代史を舞台に展開する歴史改編SFで、1986年から87年にかけてDCコミックスから出版。SF文学の最高賞であるヒューゴ―賞をコミックとして初めて受賞し、TIME誌が選ぶ長編小説ベスト100にも選ばれている。80年代に同作を読んだというリンデロフは、「フラッシュバックからノンリニアなストーリー構成、欠陥だらけの主人公たちと、自分が手がける脚本に必ず取り入れたいと思うすべての要素が、この作品には詰まっています」と、同作に多大な影響を受けていることを明かしている。
ちなみに、「バットマンスーパーマン ジャスティスの誕生」のザック・スナイダー監督は09年に映画版「ウォッチメン」を手がけている。