来日したソフィア・コッポラ「ビガイルド」で「男女間のパワーゲームを描きたかった」
2018年1月18日 15:00

[映画.com ニュース] 「ロスト・イン・トランスレーション」や「マリー・アントワネット」「SOMEWHERE」で知られるソフィア・コッポラ監督が来日し1月17日、都内で行われた最新監督作「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」のジャパンプレミアに出席した。第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で女性として、史上2人目となる監督賞を受賞。自身を含め、多くの女性監督が活躍する現状について「女性の視点から映画が作られることは、喜ばしいこと」と語った。
ニコール・キッドマン、エル・ファニング、キルステン・ダンスト、コリン・ファレルといった実力派キャストが集結し、南北戦争中のアメリカ南部を舞台にしたトーマス・カリナンの小説「The Beguiled」を女性視点で映像化。世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす7人の女性が、負傷した北部の敵兵を屋敷に運び入れたことから情欲と嫉妬に支配されていく。
“愛憎スリラー”ともいえる新境地に挑み、コッポラ監督は「小説が描く時代の女性たちに興味があったのはもちろん、現代にも通じる男女間のパワーゲームを描きたかった」と回想。現場では多くの女性スタッフが活躍したといい、「キャストも男性はコリン(・ファレル)1人だけといっていい状況。確かに珍しいことではあるけれど、この映画には望ましい環境だった」と語った。
映画PRでの来日は、「ブリングリング」が上映された2013年10月の東京国際映画祭以来、約4年3カ月ぶり。過去には代表作「ロスト・イン・トランスレーション」を東京などで撮影しており、「子どものころから何度も来ている、大好きな場所。伝統や文化も大好き」と親日ぶりを披露し、「まだ次回作の具体的なプランはないが、またいつか日本に長く滞在したい」と日本ロケにも意欲を見せた。
ジャパンプレミアには、女優の草刈民代が駆けつけ、コッポラ監督に花束をプレゼント。「美しい映画であると同時に、女性が生きていく厳しさを描いている」と映画の感想を語り、「具体的な説明はせず、シーンの積み重ねで、ストーリーを伝えるのが監督の個性。映像表現への強いこだわりも感じるし、登場人物がとてもリアル」と魅力を熱弁していた。
「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」は、2月23日から全国公開。
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