「アバウト・レイ」ナオミ・ワッツ、親子役演じたエル・ファニングと培った絆
2018年1月17日 14:30

[映画.com ニュース] 「リトル・ミス・サンシャイン」の製作陣が再結集した「アバウト・レイ 16歳の決断」で、エル・ファニングの母親を演じたナオミ・ワッツが、共演を振り返った。
トランスジェンダーの主人公レイ(ファニング)と母マギー(ワッツ)、祖母ドリー(スーザン・サランドン)の人間模様を描く本作。心も体も男性として生きることを望むレイだったが、ホルモン治療を行うためには両親から同意書にサインをもらう必要があると知る。レイの説得を受け、マギーは別れた夫に会いに行くことを決意。レズビアンのドリーも巻き込み、3者が傷つけあいながらも互いと向き合い、やがて家族として再生していくさまが描かれる。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」などで存在感を発揮してきたワッツは、本作でレイの決断に戸惑いつつも、子どもを全身全霊で愛そうとするマギーを入魂の演技で表現している。ワッツは、「自信をもって幸せに大切に子どもを育てたいけど、世間の親と同じように子育てに苦労している。レイは自分を男の子だと認識していて、マギーは十代のわが子の決断が間違っていないか、治療させるべきかをためらっているの。覚悟を決めるけど、心の中では恐れていて、レイとギクシャクしたりするの」とマギーの複雑な胸中を解説する。
親子役に扮したファニングについては、「エル(・ファニング)は全身全霊でレイになりきっていて、みんな驚かされたわ。難しいシーンのときは、即興でやったりしたの。エルはすごい女優よ」と手放しで称賛。親子役を演じるにあたり、「エルのお母さんも素敵な方で、娘を信頼していたわ。エルのお母さんから娘を任されたように感じて絆が生まれたのよ」と絆がうかがえるエピソードを披露した。
本作の終盤では、ある衝撃的な事実を知ったレイが打ちのめされ、マギーに言葉にならない感情をぶつける重要シーンが用意されている。マギーとレイの親子にとって、最大の試練ともいえるシーンだが、「レイが私(マギー)をなじるのだけど、本当の母親みたいに感じて、精神的に参っているレイを見て、本当に自分のせいだと思えたの。あのような状況の親って無力さを感じるんだわ」とマギーと同化するほど役になりきっていたようだ。
「アバウト・レイ 16歳の決断」は、2月3日から全国公開。
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