恋人の病に家族の反対…異文化カップルの実話「ビッグ・シック」予告編が公開
2018年1月6日 11:00
[映画.com ニュース] 異文化カップルが数々の騒動を愛と笑いで乗り越えた実話を、本人の共同脚本・主演で映画化した「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」(マイケル・ショウォルター監督)の日本オリジナル予告編と場面写真が公開された。
「はじまりのうた」のジャド・アパトーが製作を務めた同作は、人種問題に揺れるトランプ政権下で昨夏、口コミで評判が広がり全米5スクリーンから約2600スクリーンに拡大公開された話題作。パキスタン出身のアメリカ人コメディアンのクメイル・ナンジアニ(「シリコンバレー」)と、アメリカ・ノースカロライナ州出身の妻エミリー・V・ゴードンが共同で脚本を執筆。ナンジアニが本人役で主演し、エミリー役を「ルビー・スパークス」のゾーイ・カザンが演じた。
予告編は、パキスタン女性とのお見合いを次々とセッティングする母親や、恋人が白人と聞き大騒ぎする兄など、家族から交際を反対されているクメイルの姿からスタート。そんな秘密を知り去っていったエミリーが、原因不明の病でこん睡状態に陥ったことで事態は一変。クメイルがエミリーの両親との不仲や家族との衝突、コメディアンの夢に立ち向かう姿が描かれる。場面写真には、クメイルとエミリーの仲睦まじい様子をはじめ、2人を取り巻く人々の姿が収められている。
同作は、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)やロカルノ国際映画祭、ナンタケット映画祭で観客賞を受賞したほか、アメリカ映画協会主催のAFIアワードTOP10に選出、米脚本家組合賞で脚本賞にノミネートされるなど、アカデミー賞に向けた賞レースで存在感を放っている。2月23日から東京・TOHOシネマズ日本橋ほか全国で順次公開。