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諏訪敦彦監督「ライオンは今夜死ぬ」パリプレミアでジャン=ピエール・レオと感動の再会!

2017年12月21日 15:00

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「ヌーベルバーグの申し子」ジャン=ピエール・レオ
「ヌーベルバーグの申し子」ジャン=ピエール・レオ
(C)Jean-Claude Cohen

[映画.com ニュース]パリの映画博物館ラ・シネマテーク・フランセーズで12月11日(現地時間)、諏訪敦彦の8年ぶりとなる新作「ライオンは今夜死ぬ」のプレミアが開催された。日本から諏訪監督が訪れた他、主演のジャン=ピエール・レオやルイ=ド・ドゥ・ランクザン、前作「ユキとニナ」を共同監督した旧友のイポリット・ジラルドらが駆けつけた。

いつかレオと仕事がしたいという、監督の熱い思いが叶った本作は、撮影の8カ月前からワークショップに集まった子供たちと名優レオを対面させ、さらに諏訪流の即興を取り入れた自由な演出によって映画を作るという、大胆な冒険を試みたもの。とはいえ物語の骨格はしっかりとあり、「死を演じられない」と悩む老優が、撮影の合間にかつて愛した女性が居た思い出の屋敷を訪れるうち、偶然にも映画の撮影ごっこをしている子供たちと出会い、彼らに協力するうちに新たな活力がもたらされていく。

シネマテークで挨拶のために登壇したレオが、「この映画の撮影は、わたしがこれまで一緒に仕事をしたトリュフォーやゴダールなどヌーベルバーグの偉大な監督たちとの撮影と同じぐらい、喜びをもたらしてくれました」と述べると会場には拍手が沸き上がった。続けて彼は、「自分のフィルモグラフィにこの作品が加わったことにとても満足しています。この映画に大きな喜びをもたらされました。そして監督にとっては、わたしを撮影するのが大きな喜びだったろうと思います」と語り、会場の笑いを誘った。

画像2(C)Jean-Claude Cohen

一方諏訪監督は、「今日はシネマテークでこの作品を上映することができて、本当に光栄です。若い頃に初めてパリに来たとき、まだシャイヨー宮にあったシネマテークに行きました。「夜霧の恋人たち」で見たシネマテークの入り口を見たかったからですが、ちょうど工事中で閉まっていて入れませんでした(笑)。それからジャン=ピエールが住んでいる界隈を散歩しました。会えるかなと期待していたんですが、会えませんでした(笑)。でもこうして今日、彼と一緒に映画を作ることができ、上映できるのは、自分にとっては本当に感動的な瞬間です。撮影中はあまり意識しませんでしたが、いま思い返せば奇跡的な日々だったと思います」と語り、大きな拍手に包まれた。

本作はまた、ポスト・ヌーベルバーグの傑作のひとつとされる「ママと娼婦」でレオと共演したイザベル・ベンガルデンを脇役で登場させたり、リュミエール兄弟の短編で知られる南仏の街、ラ・シオタを舞台にするなど、諏訪監督の映画愛が端々に感じられる。南仏のまぶしい光を捕らえた映像とともに、爽やかな一陣の風のような作品だ。

フランスの劇場公開は1月3日予定。諏訪監督はこれまでも、バレリア・ブルーニ・テデスキブリュノ・トデスキーニを起用しフランスで撮影した「不完全なふたり」や、ベアトリス・ダル主演でアラン・レネの「二十四時間の情事」をリメイクした「H Story」を撮り、「フランス人以上にフランス人らしい監督」と称されるだけに、「ヌーベルバーグの申し子」レオを起用した本作がどのように受けとめられるか、楽しみだ。(佐藤久理子)

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