アカデミー賞長編アニメ部門対象作が発表!26本中5本が日本映画
2017年11月13日 12:00
[映画.com ニュース] アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が、第90回アカデミー賞長編アニメーション部門の候補対象作26本を選出し、日本映画が5本エントリーを果たすという快挙を成し遂げた。
選出されたのは、ユニバーサル・スタジオとドリームワークス・アニメーションが初タッグを組んだ話題作「ボス・ベイビー」、ディズニー/ピクサーの2作品「カーズ クロスロード」「リメンバー・ミー」(18年3月16日全国公開)、ブロック玩具「レゴ」をモチーフにした3Dアニメ「レゴバットマン ザ・ムービー」、今夏、日本国内でも記録的大ヒットとなった人気シリーズ第3弾「怪盗グルーのミニオン大脱走」など、ハリウッドのメジャースタジオによる作品が過半数を占めている。
そんななか、日本からは第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いた片渕須直監督の傑作アニメ「この世界の片隅に」を筆頭に、米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後に初めて手掛けた長編アニメーション「メアリと魔女の花」、北米を含む世界40の国と地域で公開され、高い評価を得た神山健治監督のオリジナル長編アニメ「ひるね姫 知らないワタシの物語」、大今良時の人気漫画を、「けいおん!」「たまこラブストーリー」などで知られる京都アニメーション×山田尚子監督で映画化した「映画 聲の形」、人気テレビアニメの劇場版「劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール」(伊藤智彦監督)の5作品が対象作品に選ばれた。
今後、米ロサンゼルス市内での劇場上映といった諸条件を満たしているか否かを含めた厳重な審査を経て、26本から16本に候補作が絞られたのち、最終候補の5作品がアカデミー会員の投票により決定する。同アカデミーが、「長編アニメーション部門にノミネートされた作品は、作品賞をはじめとするその他の部門でもノミネートの対象になる」という新たなルールを本年度から導入したことで、作品賞や監督賞といった主要部門を狙えるチャンスも大いにあるだけに、日本勢の健闘に今から期待が高まる。
第90回アカデミー賞のノミネーション発表は2018年1月23日、授賞式は3月4日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。