ユニバーサル「ダーク・ユニバース」が存続の危機 プロデューサーが離脱
2017年11月13日 11:00
[映画.com ニュース] 米ユニバーサル・ピクチャーズが始動した「ダーク・ユニバース」に、暗雲が立ち込めている。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」に対抗しユニバーサルが立ち上げた「ダーク・ユニバース」は、往年のモンスター映画を連続リブートするフランチャイズ。第1弾として、1933年のホラー映画「ミイラ再生」をトム・クルーズ&ラッセル・クロウ共演でリブートした「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」が今夏公開されたが、同作は批評面・興収面ともに期待を大きく下回った。これが「ダーク・ユニバース」の存続に大きな影を落としたようだ。
米ハリウッド・レポーターによれば、「ダーク・ユニバース」の中核を担う、「ザ・マミー」監督・プロデューサーのアレックス・カーツマンと、「ワイルド・スピード」シリーズ製作総指揮・脚本家のクリス・モーガンが、フランチャイズから離脱。今後予定されている、ハビエル・バルデム主演のリブート版「フランケンシュタインの花嫁」、ジョニー・デップ主演のリブート版「透明人間」のほか、リブート版「狼男」など、すべての製作がストップしているという。
「美女と野獣」のビル・コンドンが監督する「フランケンシュタインの花嫁」は今年10月、脚本を改訂するために公開延期が伝えられたが、さらに共演するはずだったアンジェリーナ・ジョリーも降板した。コンドンは現在も監督として企画に残っているが、公開日の予定は白紙となっている。
ユニバーサルは今年5月に、トム・クルーズ、ラッセル・クロウ、ジョニー・デップ、ハビエル・バルデムらリブート版の出演者たちが一堂に会したスペシャルショットとともに、「ダーク・ユニバース」のスタートを華々しく発表した。しかし今後は、新たなプロデューサー、クリエイターを起用して、各作品をリンクさせず単独映画とするなどの立て直し策を、時間をかけて検討していく方針のようだ。