井浦新「光」携えローマ映画祭へ!観客は狂気の演技に拍手喝さい
2017年11月1日 17:00

[映画.com ニュース] 井浦新と瑛太の共演で、人気作家・三浦しをん氏の小説を映画化した「光(大森立嗣監督)」がイタリアで開催中の第12回ローマ国際映画祭のオフィシャル・セレクションで10月31日(現地時間)に上映され、井浦と大森監督が現地で舞台挨拶を行った。
東京の離島・美浜島に住む中学生・信之は、交際中の同級生・美花を守るために殺人を犯してしまう。その翌日、島を大災害が襲い、信之、美花、幼なじみの輔と数人の大人だけが生き残る。25年後、妻子と共に暮らす信之(井浦)の前に輔(瑛太)が現れ、過去に犯した事件の秘密を握っていることをほのめかす。同じく三浦氏の人気シリーズを実写化した「まほろ駅前多田便利軒」や、「さよなら渓谷」「セトウツミ」などで知られる大森監督が監督・脚本を手がけ、テクノ・ミュージックの巨匠ジェフ・ミルズが音楽を担当した。
午後9時30分からの上映にも関わらず、約300人の観客が来場。信之が狂気をむき出しにする暴力シーンでは、観客は驚きの声をあげ、エンドロールでも座席を立つこともなく、拍手を送っていた。上映後、観客へのインタビューでは「力強い作品。俳優たちの演技がとにかく素晴らしい」との声が上がったという。
大森監督は、「理性的に生きていることが当たり前の世の中で、生物的な強さや生命力を失われているような気がしています。それをおざなりにして生き続けることの息苦しさを誰もが感じているのではないでしょうか。豊かになったことによって、もしかしたら失ってしまったかもしれない人間の、本能的な部分を出したいと思いました」と作品に込めた思いを語った。
一方、演じていて難しいと感じた部分が多かったのでは、という質問を受けた井浦は、「暴力を描いてはいますが、演じているなかで暴力を通して共演者と近づいていく感覚もありました」と吐露。「共演者とも本能的にお芝居をしたということが新しい発見でした。ですので、演じていて“難しい”とは感じたことはありませんでした」と胸を張った。
「光」は、11月25日から全国公開。
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