アガサ・クリスティ本人はまるで探偵?ひ孫が「オリエント急行殺人事件」の製作秘話明かす
2017年10月31日 15:00

[映画.com ニュース] 「マイティ・ソー」「シンデレラ」の監督を手がけ、「ダンケルク」の海軍中佐役で存在感を発揮したケネス・ブラナーが製作・監督・主演を務め、アガサ・クリスティの人気小説の再映画化に挑む「オリエント急行殺人事件」が、12月8日に公開される。このほど、クリスティのひ孫で、アガサ・クリスティ社の会長兼CEOのジェームズ・プリチャード氏が、原作小説が生み出された背景やクリスティの人柄について語った。
トルコ発フランス行きの寝台列車オリエント急行で、ギャングで富豪のラチェット(ジョニー・デップ)が殺害された事件のてん末を描く本作。プリチャード氏は「彼女はオリエント急行に何度か乗って、さまざまな経験をして、それがストーリーにつながっていきました。実は、彼女がオリエント急行に乗っているとき、実際に電車が止まったんですが、そのときに彼女は『もしこの状況で殺人が起きたらどうなるんだろう』と推測していたそうです。さらに、状況を知るために車掌室のドアに聞き耳を立てたりもしたといいます。曽祖母は“知りたい”という欲求に動かされ、ある意味では、“何にでも首を突っ込む”というところがあったのかなと思います。そして、どんな状況もストーリーにしてしまう、そんな技術を持っていました」と明かしている。
ブラナー、デップだけでなく、ウィレム・デフォー、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ジョシュ・ギャッド、ペネロペ・クルスといった豪華キャストが、ひとくせもふたくせもあるキャラクターに扮しているのが本作の魅力の1つ。プリチャード氏は、「乗客にも非常に興味を持っていたと思います。列車が止まってしまったときに“アメリカだったらこうするわ”と叫ぶアメリカ人女性のことが、夫マックスに宛てた手紙に書かれており、この女性が、ハバード夫人の基礎になったのだと思います」と考察。
本作でハバード夫人に扮するのは、「ダーク・シャドウ」でデップと共演し、「マザー!」(2018年1月19日公開)が控えるファイファー。「ある意味孤独で、心優しく温かい人柄でユーモアのセンスもある人。でも強引な一面もあるし、時には人をイライラさせるし堅苦しいところもある。彼女を演じるのは楽しかったわ」とキャラクターの内面について語っている。ブラナーは「ハバード夫人には、大胆さ、開拓者精神があります。だからこそミシェル・ファイファーがこの役を演じることは喜ばしいことでした」と太鼓判を押している。
「オリエント急行殺人事件」は、12月8日から全国公開。
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