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Jホラーの熱狂的ファン!「ゲット・アウト」監督が大ヒットの秘けつ語る

2017年10月27日 13:00

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次回作も製作中だという
次回作も製作中だという
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved

[映画.com ニュース] 全世界興行収入2億5200万ドル超のスマッシュヒットを記録し、米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では99%(10月26日時点)の高評価を記録した「ゲット・アウト」(公開中)を手がけたジョーダン・ピール監督が、作品の舞台裏を語った。

パラノーマル・アクティビティ」「パージ」シリーズや「スプリット」を手がける敏腕プロデューサー、ジェイソン・ブラムが製作を務めたスリラー。ニューヨークに暮らす黒人の写真家クリス(ダニエル・カルーヤ)は、白人の恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家に招待される。謎めいた黒人の家政婦、庭を猛スピードで走り去る管理人、パーティに招待されたのは白人ばかりという状況に違和感を覚えるクリスは、パーティの参加者である黒人の若者を撮影した瞬間に急に襲いかかられ、その場から逃げ出そうとする。

アメリカのお笑いコンビ“キー&ピール”のひとりとして知られるピールは、本作で監督デビューを果たした驚異の“新人”。人種差別的な要素を巧妙に織り込み、恐怖へと昇華させた手腕は各方面から絶賛されている。だが、ピール本人は「2008年にこの映画を思いつき、そこから自分でプロットを練り始めたんだけど、最初は扱っているテーマがテーマなので、完成するわけがないと思っていたんだ。ただ書いていて楽しかったから、あらすじや脚本をコツコツと書いては直し続けていたよ。今まで見たことのないような、自分が見たいと思えるような映画を作りたいと、純粋な気持ちで書いていた。プレッシャーもなく仕上げられたのは、この映画は実現しないだろう、と思っていたからだと思うな」と謙虚な姿勢を崩さない。

そうして3年が経ち、「筋書きやキャラクターが完璧に頭の中で出来上がった」というピールは、いても立ってもいられず映画会社にプレゼンに赴いた。話を聞いたスタジオは、製作に大いに乗り気になり、ヒットメーカー、ブラム監督との面会につながったという。「ジェイソン・ブラムは話を聞くなり、乗り気で『サポートするのでぜひ作ろう!』ということになり、実現したんだ。自分にとっては夢のような話だよ。彼が手がけた映画はユニバーサル・ピクチャーズの絶妙なマーケティングで次々とヒットしているし、とても心強い土台ができた」。ブラムからは手厚いサポートを受けたそうで、「撮影現場で問題が起こり、自分だけでは対処できないときに彼に相談すると、すぐに助けてくれる人を呼んでくれたり、解決策をその場で教えてくれたり、順調に撮影を進めさせてくれたよ」と感謝を述べた。

自身の主戦場だったコメディとホラーやスリラーの共通点については、「映画の構成というか、観客を誘っていく手法という点でも非常に似ているし、タイミングを計って予想の裏をつくような、そういった手法も似ている。ありえないシチュエーションなんだが、観客が見ていて“自分だったらこの状況に立たされたときにどうするんだろう”と思ってしまうような、現実に根差したストーリーにしたつもりだよ」と力を込める。

「僕はJホラー(日本製のホラー)の大ファンなんだ」と日本文化への傾倒も明かし「Jホラーは非常にユニークなトーンがあり、でも時々エレガントでしっとりとして生々しく、独特の感触がある。ペースも(アメリカのホラーと)まったく違い、ゆっくり、じわじわ怖いというところがとても好きなんだ。アメリカのホラーももっと取り入れればいいのにと思うよ」と熱く語った。

予想を上回る大ヒットを記録したことで次回作への期待も高まるが、「社会派スリラーというジャンルをさらに深く追求したいと思っている。ただ、『ゲット・アウト』とはまったく違ったタイプの映画になるよ。テーマは人種差別ではなく、またひと味違った、社会が抱える問題をスリラーというジャンルを通してできたらなと思う。次回作も僕が監督・脚本を担当し、今まさに書いているところなんだ」と意欲を燃やしていた。


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