「マイティ・ソー」最新作が個性的になった理由をマーベル初参戦の2人が考察
2017年10月26日 12:00
[映画.com ニュース] 人気シリーズ第3弾「マイティ・ソー バトルロイヤル」で、マーベル・スタジオ作品に初出演したジェフ・ゴールドブラムとカール・アーバンがそれぞれ、米ロサンゼルスで映画.comのインタビューに応じた。
アベンジャーズの一員として地球の危機を救ってきた雷神ソー(クリス・へムズワース)は、故郷アスガルドを死の女神ヘラ(ケイト・ブランシェット)に奪われ、自身は辺境の惑星サカールに飛ばされてしまう。そこで再会した、義弟で宿敵のロキ(トム・ヒドルストン)、アベンジャーズ仲間のハルク(マーク・ラファロ)、ワケありの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)と型破りなチーム“リベンジャーズ”を結成し、ヘラに立ち向かう。
メガホンをとった気鋭タイカ・ワイティティ監督がアドリブや即興演技を重視したことで、シェイクスピア的な荘厳さを漂わせていたソーの戦記が自由なコメディテイストをまとった冒険活劇へと変ぼうした。「ジュラシック・パーク」や「インデペンデンス・デイ」の個性派俳優としておなじみのゴールドブラムは、サカールの支配者グランドマスター役で得意のアドリブをさく裂させたが、主演へムズワースについて「コメディの達人。この映画でそれが完全に発揮されていて嬉しいね」と太鼓判。「演技の幅にとても感心させられた。僕には素晴らしいレッスンになったよ。現場で彼から学ぶのが大好きだった」と声を弾ませる。
グランドマスターは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場するコレクターと兄弟であり、同役のベニチオ・デル・トロの演技も役づくりの参考にしたというゴールドブラム。ソーとロキの義兄弟の関係を、「お互いのことを愛しているが、自分たちが共有する父親に対してタペストリーのように複雑に絡み合ったものがある」と分析。「2人の関係は、このシリーズを通して進化し、その正体が現れるんだ。それは特におもしろいと感じたし、彼らの演技や駆け引きはとても楽しめる」と、父親のような優しさをにじませながら語る。
一方、映画「スター・トレック」シリーズのマッコイ役などを演じてきたアーバンは、アスガルドの屈指の強さを誇る戦士ながら“侵略者”であるヘラの手下へと寝返るスカージに扮した。自身の出番の大部分が、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで共演のチャンスがなかったケイト・ブランシェットと一緒であることが出演の決め手のひとつになったそう。2度のオスカー受賞を誇るブランシェットがマーベル映画で初となるメインの女性悪役ヘラを演じるのを間近で目撃し、「何かをつくり出すときに細部にまでこだわる。それでいて、実験したり、多くの違う選択をしたりする能力もある。間違いなく、今を生きる最も才能豊かな女優の1人だよ」と念願の共演を振り返った。
本作はシリーズ第3弾にして、マーベル・シネマティック・ユニバースのなかでも指折りのユニークな作品に仕上がった。アーバンはその理由として、同スタジオの社長でプロデューサーのケビン・ファイギをはじめとしたブレーンの存在を挙げ、「タイカがこの映画をつくれるようにセットしたサポート・ネットワークが成功のカギだと思う」と考察。「自分が本当にチームの価値あるメンバーだと感じられるんだ。彼らは協力的で開放的だから。最終的にそれらのことが映画を成功させた思う」と、創造力が発揮できる環境とチームワークのよさを評した。
ゴールドブラムもプロデューサー陣に信頼を置き、「最先端で大規模なプロダクションに自信を持っていて、それを役者のワークショップのようなクリエイティブな経験に変えられる」と持論を展開。さらに「夢のようなキャスト」一人ひとりに称賛を送り、「そしてこの映画の中心にはタイカ・ワイティティがいる。彼の感性やコメディの趣味が、映画のいたるところに入り込んでいる」と解説。「そういったことが全て、特別に楽しい映画をつくることに貢献したんじゃないかな」と上機嫌に語った。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」は11月3日から全国公開。
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