是枝裕和監督22年ぶり!福山雅治主演「三度目の殺人」ベネチア映画祭コンペ選出
2017年7月28日 11:10
是枝監督と福山が初タッグを組んだ「そして父になる」が、第66回カンヌ国際映画祭コンペ部門で審査員賞を受賞してから4年。是枝組初参加にして、福山とは初共演となる役所広司を共演に迎えた今作は、是枝監督がかねて挑戦したいと考えていた、法廷を舞台にした心理サスペンスだ。2度目の殺人を犯したと思しき疑惑の男を役所、その弁護を担当する弁護士を福山、被害者の娘・咲江を「海街diary」の広瀬すずが演じた。
是枝監督作がベネチア国際映画祭に出品されるのは、デビュー作「幻の光」(95)以来、22年ぶり。是枝監督は、「自分自身の映画監督としてのキャリアがスタートした場所なので、今回の参加はより感慨深いものがあります。自分としては、今までにないチャレンジを数多くしたので、その作品がどのようにイタリアの地で受け入れてもらえるのか、楽しみにしています」と語っている。前作で金のオゼッラ賞を受賞し、その後も世界で実績を積み上げてきているだけに、最新作の評価に期待は高まるばかりだ。
一方、主演の福山は「『お声がかかったら嬉しいですよね』と、撮影中に監督と話していたことが現実になりました。監督、おめでとうございます!」とメッセージを寄せ、役所も「是枝監督は日本映画の宝です。この作品に参加できて幸せでした。おめでとうございます!」と祝福。広瀬は、「出品の決定を聞いたときは、是枝監督は本当に本当に、凄いなあ……という思いがただ、ポンと生まれました。そして、作品に出演させていただけたことに感謝します」とコメントを寄せた。キャスト、スタッフの現地渡航は、現在調整中だという。
第74回ベネチア国際映画祭コンペ部門の審査委員長は米女優アネット・ベニング。8月30日(現地時間)に、アレクサンダー・ペイン監督、マット・デイモンとクリステン・ウィグ主演の「ダウンサイジング(原題)」で開幕し、最高賞の金獅子賞をはじめとした受賞結果は9月9日(現地時間)に発表される。日本での公開は9月9日。
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