キム・ギドク監督がバイオレンス封印した最新作、17年1月7日公開決定
2016年10月31日 12:00

[映画.com ニュース] 第17回東京フィルメックスのオープニングを飾るキム・ギドク監督作「The NET 網に囚われた男」が2017年1月7日に日本公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルと劇中カットがお披露目された。ポスターでは「スパイでも英雄でもない。」というコピーが存在感を放つなか、北朝鮮国旗を腰に巻いた漁師の姿をとらえている。
世界三大映画祭(独ベルリン、仏カンヌ、伊ベネチア)で戴冠し、第69回ベネチア国際映画祭では金獅子賞に輝いた韓国の鬼才・キム監督が、トレードマークである極端なバイオレンス描写を封印。朝鮮半島に横たわる悲劇と、ある男の運命を通じ、常に弱者が犠牲を強いられる現代社会の矛盾を浮き彫りにする。
北朝鮮の漁師ナム・チョルは、いつものように自分の舟で漁に出るが、網がエンジンにからまり韓国側に流されてしまう。1日も早く妻子のもとに戻ることだけを望む一方で、韓国警察からスパイの疑いをかけられ、過酷な拷問を受けることになる。場面写真では、捜査官に写真を突きつけられる様子を切り取っている。
「ベルリンファイル」「容疑者X 天才数学者のアリバイ」などで知られる個性派リュ・スンボムがナム役で主演し、キム監督作「メビウス」で強烈な印象を残したイ・ウヌが妻役で共演。キム監督作への参加は4度目となるキム・ヨンミン、次世代スターとして期待されるイ・ウォングンらが脇を固めている。
「The NET 網に囚われた男」は、17年1月7日から東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。なお第17回東京フィルメックスは、11月19~27日に東京・有楽町朝日ホールほかで開催。キム監督の来日も決定している。
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