リンクレイター新作はアマゾンで スティーブ・カレル、ローレンス・フィッシュバーン参加か
2016年9月8日 12:00
[映画.com ニュース] 「ビフォア」シリーズや「6才のボクが、大人になるまで。」で知られるリチャード・リンクレイター監督の次回作「Last Flag Flying(原題)」に、スティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンが出演交渉中であることがわかった。
同作はリンクレイターが長年温めてきた企画で、ハル・アシュビー監督、ジャック・ニコルソン主演「さらば冬のかもめ」(1973)の続編的な位置付けとなる作品。
アカデミー賞3部門にノミネートされた「さらば冬のかもめ」は、ダリル・ポニックサンの1970年の小説を映画化したコメディ。海軍士官バダスキー(ニコルソン)とマルホール(オーティス・ヤング)が窃盗罪の若い水兵メドウズ(ランディ・クエイド)を護送するうち、3人の間に奇妙な友情が芽生えていくさまを描いている。
ポニックサンは、2005年に続編小説「Last Flag Flying(原題)」を出版。9・11後のアメリカを舞台に、メドウズがイラク戦争で死去した息子の遺体を家に連れて帰るため、海軍を退役したバダスキーとマルホールが力を貸すというストーリー。リンクレイターは06年頃からこの映画化に興味を示し、当時はニコルソン、クエイドの続投と、01年に他界したヤングに代わりモーガン・フリーマンの出演を希望していた。
以来、長らく進捗がなかったが、米ハリウッド・レポーターによれば、アマゾン・スタジオ製作でいよいよ映画化が実現するようだ。リンクレイターとアマゾンが組むのはこれが初めて。カレル、クランストン、フィッシュバーンの3人が出演交渉中で、11月にプロダクションが開始すると見られている。
ちなみに、リンクレイターは、出世作「バッド・チューニング」や「6才のボクが、大人になるまで。」の精神的続編となる、80年代の大学野球部の青春を描いた群像コメディ「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」が11月から日本公開。