巨匠ペドロ・アルモドバルがつむぐ母と娘の物語「ジュリエッタ」特報公開
2016年8月25日 08:00

[映画.com ニュース] スペインを代表する巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作「ジュリエッタ」の特報が公開された。あわせて、新進女優アドリアーナ・ウガルテ(テレビシリーズ「情熱のシーラ」)演じる、“過去”の主人公の憂いを秘めた表情を収めた劇中カットがお披露目された。
思いがけない運命や偶然に翻ろうされる主人公の姿を通し、人間の愛おしさや切なさを描いてきたアルモドバル監督が、「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール 帰郷」に続き、母と娘の関係をつづる。カナダのノーベル賞作家アリス・マンロー氏が2004年に発表した短編集「Runaway」所収の独立したストーリー3編を、アルモドバル監督自身がひと続きの物語として脚本にした。
魅惑的で陶酔感漂う映像世界が垣間見える特報映像では、ベテラン女優エマ・スアレス演じる“現在”のジュリエッタが、12年前に理由も告げず姿を消したひとり娘アンティアへ思いを募らせる様子が描かれる。12年に93歳で死去した伝説的なメキシコ人歌手チャベーラ・バルガスが歌いあげる「Si no te vas(あなたが去らないなら)」が、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるかもわからない娘に宛て手紙をしたためる主人公の熱情を引き立てている。
運命に翻ろうされた母と娘の物語で、主人公ジュリエッタ役を2人1役で演じたスアレスとウガルテを、「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ビクトリア・アブリル、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」とアルモドバル監督は絶賛する。長年アルモドバル作品を支えてきたアンチョン・ゴメスが美術を担当し、ウッディ・アレン監督作「ミッドナイト・イン・パリ」や「マジック・イン・ムーンライト」の衣装デザイナー、ソニア・グランデが衣装を手がけた。
「ジュリエッタ」は、11月5日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ