ユニクロCMの美女ソノヤ・ミズノが最新作「ハートビート」の魅力を語る
2016年8月24日 17:00

[映画.com ニュース] 日本ではユニクロのCMなどで注目を集め、女優としてもオスカー受賞作「エクス・マキナ」ほか多数の話題作に出演するソノヤ・ミズノが、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ニューヨークからトップダンサー62人が結集した出演作「ハートビート」(公開中)の魅力を語った。
プロのバレエダンサーになるためニューヨークの専門学校に入学したルビー(キーナン・カンパ)は、生活のために地下鉄で演奏するイギリス人バイオリニスト・ジョニー(ニコラス・ガリツィン)と運命的な出会いを果たす。次第に惹かれあうようになった2人は、お互いの夢をかなえるため、ヒップホップダンスチーム“スイッチ・ステップス”と共に「弦楽器&ダンスコンクール」に出場しようとする。ミズノは、ルビーのルームメイトで奔放な性格のダンサー・ジャジー役を務めている。
イギリスのロイヤル・バレエスクール出身のミズノは、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが共演したミュージカル映画「ラ・ラ・ランド(原題)」、「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督との再タッグ作「Annihilation(原題)」、エマ・ワトソンが主演する実写版「美女と野獣(仮題)」などが公開待機中の日本人女優。本作の出演を決めた理由の1つとして「正しいダンス映画を作る一員に自分もなれると思った」と語る。「本作はバレエとヒップホップなど、色々なダンスが描かれているんですが、例えばヒップホップが中心になってしまい、バレエはちょっとしか出てこないとか(ダンス映画では)よくあることで、そういうジレンマを抱えるなか、この作品はとてもバランスがいいんです」。
ミズノが語るとおり、本作では実力派ダンサーが顔をそろえ、バレエやヒップホップダンス、アイリッシュダンスなど、バラエティに富んだダンスシーンが詰め込まれている。世界中のダンスファンに向けて「この作品はちゃんとわかって作っている。全員プロであるというのが1番の魅力かなと思います。私の記憶では、全員プロのダンサーを使っている作品はありませんので、爆発的な面白さがある作品になりました」と誇らしげに語った。
「ダンサー役なのに踊れなかったりすると、少しでもダンスをやっている人から見るとわかってしまうので、全員踊りの経験があるということは重要なことですし、自分の経験値も役に立ったと思います」とプライドをのぞかせたミズノは、シーンの完成度を高めるべく日々レッスンに励んだと振り返る。「3週間ぐらい毎日レッスンをして、現場に入ってからも2週間ぐらい撮影前に振り付けのリハーサルをしました。キーナンとルーマニアの国立バレエ(のメンバー)と一緒に、レッスンを取ることもありました。ですので、準備万端で撮影に臨みました」。
自身の性格を「実は静かでシャイ。(『エクス・マキナ』で演じた)キョウコに似ています(笑)」と評するが、本作で演じたジャジーは、社交的で世話好きの反面、時折弱さを見せる人間くさいキャラクター。ミズノは「(マイケル・ダミアン)監督の奥様(で元ダンサー)のジャニーンが脚本を務めているんですが、私が演じたジャジーはジャニーンのお姉さんの経験を元に作っているんです」と明かし、監督、ジャニーンと話し合いを重ねて役作りを行ったと語った。「ジャジーはエネルギッシュで感情的にもなるし、そういう彼女を演じるというのが1番のチャレンジでした。(セリフを発さないキョウコに対して)ジャジーは、たくさん言葉を話す役だけれど、やりすぎないように、彼女がどんな女の子か見せなければいけないという難しさがありましたね」。
本作では夢に向かってまい進する若者たちの姿がさわやかに描かれるが、自身も世界を相手に活躍する女優として「『自分がこれをやりたいんだ』と心から願っているのであれば、それを手にすることができるのは自分以外にはいないんですね。他人がそれをかなえてくれるわけではない。そのために必要なのは、ただ努力を重ねることだけだと思っています」と日本の若者たちにエールを送った。
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